SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

浅田尚美 with 山本剛トリオ

2009-12-23 | バンド・音楽
生意気にも中学生の頃、JAZZをたくさん聞いていた。
勿論、ブリティッシュハードロックや日本のロックも聴いていたが、
それだけでは飽き足らずにJAZZも聞いていたのだ。
FMラジオでは渋谷陽一とともに油井正一も好んで聞いていた。
ある時期、日本のJAZZミュージシャンの虜になった。
身近であるし、日本独自の侘び寂びを感じたからだ。
特にスリー・ブラインド・マイス(TBM)というレーベルを聞いてからは、
その独自性、高音質に感動した。
弾むような空気感をそのまま伝える録音に心が躍った。
中でもスイングする山本剛トリオのライブを聞いたときに、
「これだ!」と心酔した。
最初に聞いたのが「Misty」だ。
1975年、中学3年生の頃だ。
山本剛のレコードデビューが1974年なので、1年後に聞いたのだと思う。
それからは、思い出したようにずっと聞き続けてきた。
社会人になってから、忘年会でなぜだか銀座スイングで見たり、
いろいろな場面で山本剛トリオを聞いていた。
一度、演奏の終わった後でハグしてもらったことさえある。

今回、知人との忘年会で、知人と私が浅田尚美さんのライブを見たいという
こともあり、場所は銀座スイングシティに決まった。
バックをつとめるのは運よく山本剛トリオだった。

今や日本最高のスイングする現役JAZZトリオだ。








我々の席はドラムの大隅寿男さんの間近。
残念ながら山本剛さんが見えない場所。

大隅寿男さんも大昔からの大ファン。
明治大学時代からJAZZプレイヤーで、やはり同じ明治大学の
宇崎竜童と懇意。




後ろの大きな鏡に写る山本剛さんと鏡でコンタクトしながら演奏する。




ベースの香川さんは上品で正確で爽やかなベースを弾く人。
熱いプレーでも顔が爽やかなのか。




軽快なトリオプレーの後、浅田尚美姐さんの登場。
場が華やぐ。




こんなにすごいバックで嬉しいだろうな。




勿論、JAZZなので各プレイヤーのソロ回しがある。
ロックを見れば、「やっぱりロックだよなあ。」となり、
JAZZを見れば、「やっぱりJAZZでしょ。」となる。












正面にまわる。

ああ、素敵なトリオだなあ。

今回、大隅寿男さんのドラムをじーーっと観察した。
ピアノトリオにおけるドラムの真髄。
歌モノの時は、シンバルには触れるぐらい軽く叩く。
どれだけ軽く、ただし均一に粒立ちを美しく叩くかという世界。
ハイハットも5mmぐらいのクローズでの音作り。
曲によって、ハイハットの微妙な位置決めをやりながら。
ソロの時はダイナミックに。
ダイナミズムを勉強させてもらった。
ロックの場合は、どうしてものべつ幕無しに叩いてしまうのだが、
抑える時は抑える。ということが必要なのだ。
当たり前だが、なかなかできない。




山本剛さんのピアノは、いつものように、キラキラとして華やかで、
爽やかに弾むようにスイングする。
こんな日本人はもう出てこないんじゃないか?



香川さんって、本当にカッコいい。




ダンディーな大隅さんとは終了後、会話させていただき、憧れの握手。
すごいミュージシャンの手は、やはり違う感じがするのだ。
そして全員、トップミュージシャンなのに気さくだ。









浅田尚美さんはすごく面白いキャラなのだが、この日は堂々とした雰囲気。
それでもテーブルに話しに来てくれる。
しゃべればチャキチャキの浜っこ。



この店はお客の格も高いので、なかなか行けるものではないのだが、
こういうカチッとしたセットも完成度の高さを堪能できてイイものだ。



SONY α900、タムロンA09
コメント
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