我家の「犬くん」に災難がおそった。
発端は、娘が訪ねてきて「(犬の)口の中が白いよ! 元気もないし・・」と言うことからであった。
この犬くん、雌で、年に二回、この時期になると、食欲はなくなるし、元気がなくなるので、受け流していた。
翌日、気分転換に散歩に連れ出した。
草むらを避けて、海岸の砂地を歩かせるのが常である。
久し振りの散歩で、喜ぶだろうな!と期待していた。
しかし、しゃがみこんで歩こうとしないのである。
「あれ!おかしいなぁ」と思った。
翌日、動物病院に連れて行った。
そして「重度の貧血」と診断された。
血液検査やエコー診断を受けた。
エコー診断で「貧血なる病巣(癌)はない。血液を造る機能の低下、若しくは血液を壊す因子をもっているのでは?」という。
血液検査では、その病院で検査出来ないもの(項目)は検査機関に出して”病気(貧血)の原因”を調べる事とした。
病院での血液検査で非情な結果を聞かされた。
項目は忘れたが「我々、獣医師では、この項目が10を切ると生存出来ない、と言うのが常識!で、この犬は8.7と低く、この様に立って(生きている)ことが不思議なくらい」と言う。
そして「何時、何が起きて(死んで)も不思議ではない」とも宣告された。
当面、どうするか。
検査機関での検査結果は4~5日後となる。
検査結果から治療方針を決めるが、この間に何が起きるか分らないことから体力維持の為の点滴と増血剤の投与(注射)をすることにして、その日の施術を受けて帰宅した。
在宅中の注意点(食事)についても聞いた。
「好んで食べる、例えば「缶詰」などを与えて体力の維持に努めて!」と言う指導を受けた。
帰宅し、今ある現実を理解し、受け入れようとして、一気に感情が湧き出てきた。
少しでも気持ちを落ち着かせようと、息子や娘に連絡した。
連絡をしている間も、込み上げて来るものを抑えることに必死であった。
この日から、寝起きを伴にしようと行動した。
そして、毎日、通院し治療(体力維持の点滴・造血剤の投与)を続けた。
娘も、心配で毎日、様子を観に見た。
私が犬が元気な時に好んで食べた食べ物を与えようとすると「無理に与えなくても!」「好きなものを今の(まだ元気な)内に食べさせてやりたい!」「諦めているの!」
感情の昂りを抑えることが出来ず、目頭が熱くなる事を感じつつ言い争いが続いた。
犬の今ある現実を知らされて4日目、段々と衰弱していく様をみるのが辛くなってきていた。
その日(4日目)二度目の血液検査で、生死の境と説明のあった数値が、4.4まで低下していると聞かされた。
もはや、息だけしている状況で「うてる手は?」との質問に獣医師は「栄養剤(点滴)を血管から投入してやること!」と言う。
輸血と言う手段もあるが、あくまでも”対処療法(一時的に増血を図る)”で問題の解決(治癒する)にはならない。
輸血するにしても、血液が適合するかどうか分らない、等と消極的と思える対応で、いま考えられる最良な手段は”点滴”しか無いと判断した。
そして、点滴に要する時間は4時間ほど、との事で病院に預けて一時帰宅した。
この事を娘に連絡する。
暫くして、娘から連絡があった。
「〇〇が世話になった◇◇病院に相談してみよう!」と言う提案であった。
〇〇とは娘の嫁ぎ先で飼っている犬の名前である。
藁にも縋る思いであることから、娘の提案を受け入れ、◇◇動物病院に行った。
状況を説明すると「いま受けている治療方法しかないのでは!?」と言う返事であった。
「(打つ手が無いなら)頑張った。もう楽にしてやろう!」と言う娘の言葉は、私も思ったことで、私からから発するもので無く救われたが、やり切れない無情な感情は抑える事が出来なかった。
娘から「病院から抱いて連れて帰りたい。 私が迎えに行って良い!」との申し出があり、思いを成就させてやることとした。
私は家で静かに帰宅を待った。
夕刻、娘夫婦と伴に帰ってきた。
やがて、息子の家族も駆け付けてくれた。
発端は、娘が訪ねてきて「(犬の)口の中が白いよ! 元気もないし・・」と言うことからであった。
この犬くん、雌で、年に二回、この時期になると、食欲はなくなるし、元気がなくなるので、受け流していた。
翌日、気分転換に散歩に連れ出した。
草むらを避けて、海岸の砂地を歩かせるのが常である。
久し振りの散歩で、喜ぶだろうな!と期待していた。
しかし、しゃがみこんで歩こうとしないのである。
「あれ!おかしいなぁ」と思った。
翌日、動物病院に連れて行った。
そして「重度の貧血」と診断された。
血液検査やエコー診断を受けた。
エコー診断で「貧血なる病巣(癌)はない。血液を造る機能の低下、若しくは血液を壊す因子をもっているのでは?」という。
血液検査では、その病院で検査出来ないもの(項目)は検査機関に出して”病気(貧血)の原因”を調べる事とした。
病院での血液検査で非情な結果を聞かされた。
項目は忘れたが「我々、獣医師では、この項目が10を切ると生存出来ない、と言うのが常識!で、この犬は8.7と低く、この様に立って(生きている)ことが不思議なくらい」と言う。
そして「何時、何が起きて(死んで)も不思議ではない」とも宣告された。
当面、どうするか。
検査機関での検査結果は4~5日後となる。
検査結果から治療方針を決めるが、この間に何が起きるか分らないことから体力維持の為の点滴と増血剤の投与(注射)をすることにして、その日の施術を受けて帰宅した。
在宅中の注意点(食事)についても聞いた。
「好んで食べる、例えば「缶詰」などを与えて体力の維持に努めて!」と言う指導を受けた。
帰宅し、今ある現実を理解し、受け入れようとして、一気に感情が湧き出てきた。
少しでも気持ちを落ち着かせようと、息子や娘に連絡した。
連絡をしている間も、込み上げて来るものを抑えることに必死であった。
この日から、寝起きを伴にしようと行動した。
そして、毎日、通院し治療(体力維持の点滴・造血剤の投与)を続けた。
娘も、心配で毎日、様子を観に見た。
私が犬が元気な時に好んで食べた食べ物を与えようとすると「無理に与えなくても!」「好きなものを今の(まだ元気な)内に食べさせてやりたい!」「諦めているの!」
感情の昂りを抑えることが出来ず、目頭が熱くなる事を感じつつ言い争いが続いた。
犬の今ある現実を知らされて4日目、段々と衰弱していく様をみるのが辛くなってきていた。
その日(4日目)二度目の血液検査で、生死の境と説明のあった数値が、4.4まで低下していると聞かされた。
もはや、息だけしている状況で「うてる手は?」との質問に獣医師は「栄養剤(点滴)を血管から投入してやること!」と言う。
輸血と言う手段もあるが、あくまでも”対処療法(一時的に増血を図る)”で問題の解決(治癒する)にはならない。
輸血するにしても、血液が適合するかどうか分らない、等と消極的と思える対応で、いま考えられる最良な手段は”点滴”しか無いと判断した。
そして、点滴に要する時間は4時間ほど、との事で病院に預けて一時帰宅した。
この事を娘に連絡する。
暫くして、娘から連絡があった。
「〇〇が世話になった◇◇病院に相談してみよう!」と言う提案であった。
〇〇とは娘の嫁ぎ先で飼っている犬の名前である。
藁にも縋る思いであることから、娘の提案を受け入れ、◇◇動物病院に行った。
状況を説明すると「いま受けている治療方法しかないのでは!?」と言う返事であった。
「(打つ手が無いなら)頑張った。もう楽にしてやろう!」と言う娘の言葉は、私も思ったことで、私からから発するもので無く救われたが、やり切れない無情な感情は抑える事が出来なかった。
娘から「病院から抱いて連れて帰りたい。 私が迎えに行って良い!」との申し出があり、思いを成就させてやることとした。
私は家で静かに帰宅を待った。
夕刻、娘夫婦と伴に帰ってきた。
やがて、息子の家族も駆け付けてくれた。