え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

宇宙人東京に現る

2013年02月11日 | SF
1956年 日本(大映) 87分 特撮/SF/珍品
監督/島耕二 宇宙人デザイン/岡本太郎
出演/刈田とよみ、磯辺徹、八木沢敏、見明凡太郎、南部彰三

(60点) チャチなお話を骨太な職人芸で作った日本初のカラーSF

まったく地球人には困ったものだ。
この知的で素敵なパイラ人が地球の危機を知らせに来たのに
我々の姿を見ると大騒ぎで逃げるなんて!
地球人の方がよっぽど不細工なのに。
しかし親切な我々パイラ人は地球人では美人と呼ばれるトップスターに変身
そして地球に迫り来る小惑星による危機を知らせてやるのだ。
嗚呼なんて素敵なパイラ人♪


日本初のカラーSF映画で宇宙人デザインが岡本太郎ということで知られるコレ。
いやはや、なんと説明していいものやら・・・。
「地球の制止する日」や「空飛ぶ円盤、地球を攻撃」などのSF映画の安直なパクリでチープ極まりないのだがそこは大映、無駄に演出がしっかりしていて駄作・失敗作と切り捨てられない妙な映画に仕上がっている・・・。
今見ると昭和30年代の牧歌的な東京の姿が一番SFしていたりする。
宇宙人も意味ありげに出てきたのに、後半は日本沈没みたいなパニック映画になって、あれ?宇宙人はどこへ?
いやはやなんとも変な映画。
嫌いじゃない!


(2013年1月スコーレにて「ガメラ」「大魔神」入れ替え三本立て鑑賞。計3千円)

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