え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

妹の体温<未>

2017年05月21日 | エロス
2015年 ノルウェー 102分 ドラマ/文芸/エロス/近親相姦
監督/アンネ・セウィツキー
出演/インネ・ウィルマン、シーモン・J・ベリエル
    アネッケ・ヴォン・デル・リッペ、シリエ・ストルスタイン

(95点) 重い話なのにどこか軽い逸品女性向けエロス

ダンス教室やってて子供に評判のアラサーのおねーちゃが存在は知ってたけど会ったことなかった種違いの兄と出会う。
表面的には良い人だけど、そこは人間、腹に一物いろいろある。
そんでもって同じ血を持つ兄に惹かれ、割とあっさり肉体関係結んだりして。
大親友の兄と付き合ってたのに、そりゃ当然関係はぎくしゃく。
実の母とも表面的には仲良しだが不満はずっと抱えている。
お兄ちゃんもなかなかのものだが、互いに心の隙間を埋めるように体を重ね、でも当然イカンことだから・・・。


日本未公開のエロドラマとしてレンタル店にこっそり並んでいる一本。
スプリクトドクターにして脚本家・監督・ブルボン評論家の三宅隆太氏の著書「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?」で紹介されていて気になり観てみた。
おもしろかった。いや、なかなか凄い話、エグイ話なのだが、わりと軽く観れるのが凄い。
三宅隆太氏も書いてるが近親相姦のエロ映画と思って観るとエロ描写はたいしたことない。
監督が女性だからか男向きのエロ映画ではない。
でも未公開だしエロ映画の棚に並んでるので女性は観ないだろう。
もう少しエグくして各国の映画賞総なめにするようなものになっていたら話題作として公開されたかもしれないが、エグくなり過ぎてないのが良い所なので、これが埋もれた名作になってるのは勿体ない。
三宅隆太氏がとくにオススメしてるのも納得。
三宅氏が熱く語らなければ観なかった映画。
気付けば新作棚で見たのにいつのまにか無くなってる。
2~3件レンタル屋探してようやく発見して借りてみた。
レンタル屋でみかけたら早めに借りて観ていただきたし。


(2017年5月TUTAYAにて108円)


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