え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

クラウドアトラス

2013年03月18日 | SF
2012年 アメリカ(ワーナー) 172分 SF/ドラマ
監督/ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー
出演/トム・ハンクス、ハル・ベリー、ペ・ドゥナ、ジム・ブロードベント、
    ジム・スタージェス、ジェームズ・ダーシー、 ヒューゴ・ウィーヴィング、
    デヴィッド・ジャーシー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント

(70点) SF娯楽の素材で芸術しようとしたライト感覚の超大作

1849年奴隷と白人の間に友情が芽生え、
1936年ゲイの野心家が名曲を生み出し、
1973年女記者が石油会社の陰謀に巻き込まれ、
2012年困った爺さん婆さんが監禁病棟から逃亡し、
2144年未来都市でクローン売春婦が革命のシンボルとなり、
2321年人食い人種が暴れまわる野生の王国で文明美女と真実に触れる。
そんな500年の6つのエピソードが同時進行で展開するだけの超大作。


いや凄い力作なんだけど・・・。
6つの物語がそんなに面白くないのが難点。
なんか重いテーマとか壮大な叙事詩的なことがやりたいのは分かるが、いかーせん、どんな問題作も軽くしてしまうトム・ハンクスの呪いでどこか軽い超大作に仕上がってしまっている。
ある意味スゴイ!
ひょっとすると傑作かもしれない。
3時間退屈しないけど、充足感も得られない。
公開3日目なのに行きつけのシネコンでは小さめの劇場で上映されていた。
しかしこんな映画DVDでは耐えられないのでちょっとでも興味のある方は絶対に劇場で観るべき一本。
けなす事も褒めることも出来ないこの凄さ、う~んモヤモヤもしない。
凄いのかもなー。
6つの物語を同じ役者が演じる輪廻転生スタイルと言うか、役者演芸ショーとしては見事!!


(2013年3月中川コロナ8番スクリーン98席にて鑑賞)

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