1969年 グルジア 87分 ドラマ/伝記/アート
監督/ゲオルギー・シェンゲラーヤ
脚本/エルロム・アフヴレジアニ、ゲオルギー・シェンゲラーヤ
撮影/コンスタンチン・アプリャチン
出演/アフタンジル・ワラジ、アッラ・ミンチン、ニノ・セトゥリーゼ
(95点) 絵画のような画面構成で描くある貧乏画家の半生
グルジアがソビエトだった頃の芸術映画。
同じ家で姉弟のように育った姉を好きになったがフラれて家を出たピロスマニ。
友人と食料品店を始めるが商売に向いてなく廃業、友人とも疎遠に。
途中、縁談も持ち上がるが、ただ食料品目当てに利用されていると悟り破断。
以来、居酒屋などに絵を描いて細々と食っていく放浪生活に。
しかしその大量に描かれた絵を旅の画家が見て感動。
中央画壇に紹介されるが、新聞では素人画家と酷評され、持ち上げられ落とされ、さらに孤独になっていく。
そんな不遇の画家の半生を淡々と美しい画面構成で描いた逸品。
自分の小遣いで映画を観始めるようになった中学生の頃に予告編を観て、なんてつまんなさそうな映画だろうと思い、何故かずっと心に残っていた。
日本初公開時にはキネ旬で外国映画部門4位に選ばれたそうだが、とくにその後この映画のタイトルを聞くことはなかったのだが、なんのタイミングなのか今頃デジタルリマスターでリバイバル。
テジタルでも修正困難だったらしくリマスター版とは思えないくらい変色で映像がチカチカしているが画面構成の美しさには感動を覚える。
ただ87分と言う短さなのに長く感じる映画でもあった。
「100万本のバラの花束」のモデルになった貧乏画家の話らしいが映画ではそのシャンソンは流れることなくそのエピソードも描かれていない。
公開3週目で夕方から一日一回の上映になっていたが客は4~5人にしか入ってなかった。
ピロスマニが知る人ぞ知る、ほとんどの人が知らない画家であるように、この映画もほとんどの人が知らない名画ではある。
でも知ったら意外となんか忘れられない一本になるのかも。
(2016年5月名演小劇場3階にて会員1,000円にて鑑賞)
同日鑑賞「スポットライト」「スーパーマンVSバットマン」
監督/ゲオルギー・シェンゲラーヤ
脚本/エルロム・アフヴレジアニ、ゲオルギー・シェンゲラーヤ
撮影/コンスタンチン・アプリャチン
出演/アフタンジル・ワラジ、アッラ・ミンチン、ニノ・セトゥリーゼ
(95点) 絵画のような画面構成で描くある貧乏画家の半生
グルジアがソビエトだった頃の芸術映画。
同じ家で姉弟のように育った姉を好きになったがフラれて家を出たピロスマニ。
友人と食料品店を始めるが商売に向いてなく廃業、友人とも疎遠に。
途中、縁談も持ち上がるが、ただ食料品目当てに利用されていると悟り破断。
以来、居酒屋などに絵を描いて細々と食っていく放浪生活に。
しかしその大量に描かれた絵を旅の画家が見て感動。
中央画壇に紹介されるが、新聞では素人画家と酷評され、持ち上げられ落とされ、さらに孤独になっていく。
そんな不遇の画家の半生を淡々と美しい画面構成で描いた逸品。
自分の小遣いで映画を観始めるようになった中学生の頃に予告編を観て、なんてつまんなさそうな映画だろうと思い、何故かずっと心に残っていた。
日本初公開時にはキネ旬で外国映画部門4位に選ばれたそうだが、とくにその後この映画のタイトルを聞くことはなかったのだが、なんのタイミングなのか今頃デジタルリマスターでリバイバル。
テジタルでも修正困難だったらしくリマスター版とは思えないくらい変色で映像がチカチカしているが画面構成の美しさには感動を覚える。
ただ87分と言う短さなのに長く感じる映画でもあった。
「100万本のバラの花束」のモデルになった貧乏画家の話らしいが映画ではそのシャンソンは流れることなくそのエピソードも描かれていない。
公開3週目で夕方から一日一回の上映になっていたが客は4~5人にしか入ってなかった。
ピロスマニが知る人ぞ知る、ほとんどの人が知らない画家であるように、この映画もほとんどの人が知らない名画ではある。
でも知ったら意外となんか忘れられない一本になるのかも。
(2016年5月名演小劇場3階にて会員1,000円にて鑑賞)
同日鑑賞「スポットライト」「スーパーマンVSバットマン」