富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

キバナノセッコク 沖縄産

2013年03月02日 | 野生ラン他
あれからほぼ1年

今年も蕾をつけ始めた
沖縄本島 恩納村産のキバナノセッコク

ぼちぼち植え替えしないと
水の好きなキバナには 少々きついかもしれません

私の場合 野生ランや洋蘭の大株では 物の本に書いてあるように
古い水苔をすべて取り去らず
古い鉢を割り、大きい鉢に水苔を足し植えこむだけ
こうすれば 根の痛みも最小限で済みますし
後の育成も変わりません
そんなに水苔が痛んでいるようにも見えませんので
いつもこうしています

この株は大昔に矢1本でうちにきた木
もう絶滅と聞いておりましたが
現地のマニアに聞きますと 今でも恩納村で見る事が出来るようです

こういう希少種を作っておりますと 
当たり前のように心が痛みまが
既に絶滅した?西表縞産のヒメヨウラクヒバしかり 枯らさず増殖し
いざ鎌倉という時に準備するだけ

さてこのキバナ、やはり内地産とは木姿が違います
軸も太く 葉幅がありがっしりと
また葉色が薄いのも特徴
学名は台湾産を含め同一種
まあ奄美風蘭のように環境により大型化したのでしょう
花色も内地のキバナより濃いようですし
奄美風蘭にピンク花が咲くのと同じようなものかも

キバナノセッコクは奄美が南限と思われておりますが
今も沖縄本島に自生しておりますし
石垣島にも極々少数が自生します
台湾には通称タイワンキバナと違い
本物のキバナノセッコクが多数自生しますので
内地から分布を広げたキバナ?と
台湾から分布を広げたキバナ?
太古の発生場所は同じでも
2タイプあるような気がしてならないのですが

これでご飯を食べてる
学者さんに任せましょう

















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