虚しさのもと

離婚を経験した後で

虚しさを感じる人は多いかもしれない。

これまでも書いているように、当時、私自身もそうであった。

あなたの年齢にかかわらず、

２０年以上は生きてきたであろう人生の価値観が

大きな影響を受けるのだから、

当たり前の感覚ともいえる。

では、ふつうに幸せに生きている人は感じないのかというと

多くの人は自覚はしていないのかもしれないが、

感じながらも生きている人もいるかもしれない。

そんなことを感じていたら生活していけないと、

感じないふりをしているかもしれない。

真面目に人生というものを考えだしたら、

かつての哲学者たちすらも答えが出ない迷宮にはまる。

何しろ、意図せずに、生まれたときから、死ぬことが決まっていて、

その時期も、原因も知ることはできないような長旅なのだから。

別に私がどうこう言うことでもなく、多くの人が悩んできた

永遠のテーマである。

世の中では、ネガティブな感情、考えだとかを嫌うし、

逆に楽観すぎるのも嫌われる。

私たちはそんな周囲、世間のなかで生きてきたから、

自分のなかに、虚しさや、悲しみ、苦しみがあると

無意識に拒否しようとしたり、見ないことにしたり、

方向転換しようとしているのではないだろうか。

でも、そんな必要はなくて、それを認めながらも

それはそれとして、保留して、自分に与えられた時間のなかで

全力で歩めば良いのではないだろうか。

いつも言うように、進んだり、後退したり、止まったりしていいのではないだろうか。

こういうふうに立ち直らないといけないとか、

そろそろ元気にならないといけないとか、

そんなことは決まっていないし、決められない。

あなたの悲しみや苦しみは、あなたなりの時間と方法で

歩んでいければいいのではないだろうか。