離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

自分軸

2016-09-24 00:00:01 | 日記
いつも書いていて、

なんだか曖昧な言葉だと感じて、

今日は、少し 「自分軸」 について

書いてみます。

もちろん、これが正解とも思いませんし、

私なりのとらえ方です。

わがままなこととか、

他人と断絶したりすることではありません。

自分の判断基準を自分の中に求めることです。

親、兄弟、パートナー、友人、職場の人・・

あらゆる関係性のなかで生きていますが、

特に日本では、あまりに相手のことを考えすぎる傾向があるし、

それが思いやりであり、気遣いであると勘違いしています。

思いやることはとても大切ですが、

それで自分自身の気持ちがわからなくなっていくんですね。

親子の問題にしても、恋人にしても、結婚にしても

かなりこのことが影響しているんです。

自分の人生は自分で生きるしかないという中心からずれると

この影響が大きくなってしまう。

その一方で関係性から学ぶこともたくさんあり、

それが成熟につながるわけです。

だから大切なことは、自分を源泉にして生きることです。

以前書いていますが、有名なパールズという心理学者の「ゲシュタルトの祈り」は

そのことを意味していますし、長い時間をかけて、

私自身の考えも、ここに行きつきました。

はじめて知ったときは、なんだか強い違和感があり、好きになれませんでしたが、

深く学んでいくなかで、今ではしっくりきています。

私自身は、この言葉によって、さまざまな関係性の苦悩を

乗り切れてきましたし、手放してきました。

親子、恋人、職場、すべての関係性に対して

長い人生における関係性の真理だと感じます。

あくまで一例であり、
もちろん、共感できないからといって不正解ではないのです。

お伝えしたいのは、
なんであれ、自分自身のなかに、思想の軸をもつことは力になるということです。

ちなみに、ドイツ語です(笑)
WEBで探すと、いろいろな英訳や和訳がありますので、
しっくりくる言葉を探してみると良いかもしれません。



************

Gestalt Prayer
ゲシュタルトの祈り


Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.

私は私のことをします。

ですから、

あなたはあなたのことをして下さい。

Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen -

私は、あなたの期待に添うために

生きているのではありません。

und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.

そして、あなたもまた、

私の期待に添うために生きているのではありません。


ICH BIN ich und DU BIST du -   

あなたはあなた、私は私です。

und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schon,

私たちの心が、

たまたま触れ合うことがあったのなら、

どんなに素敵なことでしょう。

wenn nicht, dann ist auch das gut so.

でも、もしも心が通わなかったとしても、

それはそれで仕方のないこと。

(私とあなたは、独立した別の存在なのですから)



Frederick Perls
フレデリック・パールズ
(ゲシュタルト療法―その理論と実際)

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (悩み主)
2016-09-24 08:35:00
子供の時から、周りとの人間との調和や
協調性などは、そう学校等で教えられた影響か、
元々の性格なのかは定かではないですが、重視
していましたね。

少なくとも、自分主体でなければいけないとは
思っていなかったです。そのような考えは、今回の
離婚で初めて知ったと言っても過言ではありません。

相手や周りとの協調性や調和を重視する傾向に
あるのは、農耕民族である国民性特有の性質も
あるのですかね・・・・・

『独り』というものを、これほど考えさせられるとは
思いませんでした。

今回の離婚を機に、自分軸、自分主体、責任主体、独りと言うことに、否応なしに向き合わされることになりました。
返信する
Unknown (くま)
2016-09-24 10:17:35
今日、相手方に「離婚を受け入れる」ことを回答してきます。

自分軸、、、いつもこの言葉をみるにつけ「自分の中に自分軸はあるんだろうか?」ということを考えてきました。

私の思いとしては「この一年以上に及ぶ離婚劇で力の限りを尽くしてボロボロになりながら学んだことを、パートナーとの関係性の中で活かしたい」という気持ちが強くあります。

そこには、前回の記事のように「寂しさ」「甘えたい思い」「気持ちを分かち合いたい思い」があるのも事実です。
関係性への依存なのかな、、、とも思います。

過去の記事には「一人になった今しか学べないことを学ぶ折角の機会なんだ」という記事もあり、それも真実なのだと思います。

家庭内別居から三年半、別居から一年を経てたくさんのことを考えてきましたが、それでも、今パートナーを探すのは性急なのかと迷う思いもあります。
ですが逆に「思い立った時が一番の機会、プロセスなのではないか」という思いもあります。

今回の記事を読んで「結局は自分の人生は自分で進路を決め、自分自信が責任を持つことなんだ」ということがわかっていれば、パートナーとの関係性の中でも自分軸は保てる、自分軸とは矛盾しない、と思うのですが、著者さま、いかがでしょうか、、、、?
返信する
Unknown (Hope)
2016-09-24 11:37:20
著者様

別居~離婚調停から5ヶ月が経ち、
相手側も離婚意識が変わらない中で自分自身は
ここ最近、後悔やら未練でとても苦しんでいます。

「自分軸」が確立されず、家族を失ってしまう喪失感とそれを一生背負う恐ろしさから逃れるため、相手側に謝罪を入れ、子どもたちを含めた元の生活を取り戻せないかと妄想に近い思いを抱いてしまっております。

また、体調もこの半年間、不眠(中途覚醒)や仕事の集中力、思考力の低下に陥っており、薬で何とかこなしているといった状態です。

著者様、何かこの状況を変えるヒントきっかけをご教示いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします…。
返信する
悩み主さん (著者)
2016-09-25 18:01:28
悩み主さん

そうですね、

独り・・・って何だろうと考えさせられますね。

そして人生とは・・・と。

望まないけれども

向き合うしかない状況になったら、

それはそれで目の前に対処していくしかない。

ひとつ、ひとつ、ゆっくりとね。
返信する
くまさん (著者)
2016-09-25 18:06:14
くまさん

長い間、ほんとうにいろいろなことを想い、

過ごしてきたんですね。

そして自分軸についても

考えてこられたんですね。

新しいパートナーがほしいという想いは

そのこと自体が大切な一歩でもありますよね。

それでいて、依存や寂しさからのパートナー探しは

短期的にはうまくお付き合いできたり

再婚できてもうまくいかないことは

ブログで

これまでもお伝えしてきたとおりです。

ただそのすべてがプロセスなんですよね。

自分の軸がちゃんとできている

そう感じたら、進むべきときかもしれないし、

まだかもしれない・・・迷ったとしても

新しいパートナーが目の前に現れるかもしれません。

だからやっぱりプロセスは自分ではどうにもなりません。

ただそのときの自分の想いに忠実に生きることしか

できないのかもしれませんね。

返信する
Unknown (くま)
2016-09-25 18:12:32
コメントありがとうございます。

昨日、相手方に「離婚を受け入れる」ことを伝えてきました。
条件面のツメはあれど、これで終わりなんだなぁと思うと、あっけないものだと思います。

二人で笑いあって本当の兄妹のように楽しく過ごした9年半に対する感謝、私を「お父さん」にしてくれた息子と妻への感謝、傷つけてしまった2年半に対する謝罪、これから息子の支えとなっていく妻の体への労りも、私なりには伝えられたと思います。

少なくとも耳には届いたと思いますが、もはや心には届くような間柄ではないのだということは、覚悟しています。

コメント、ありがとうございます。
環境的に、探さねば次のパートナーとも出会えようがない環境にいるので、探してみる努力はしようと思っています。

それでも、自分が求める納得できる人物との出会えるかどうかは、神のみぞ知るところなんでしょうね。

こればかりは本当に難しいですが、もがいてみることが、今の自分にとって進む道なのだと思います。
返信する
Hopeさん (著者)
2016-09-25 18:14:19
Hopeさん

とてもつらい時間を耐えていますね。

そして、後悔や未練・・・、
いろいろな想いを抱えている・・・。

何かを変えたい そんな想いもある。

体調もすぐれないことは

ほんとうに苦しい時間ですね。

どうしたら・・・、その答えは

あなたの中から出てくるものですから

私に答えはありませんが、

悲しみ、苦しみ、嘆き、もだえ・・・

そんな時間も立ち直るためのステップ、プロセスであって、それを無理に変化させたり、

どうにかすることが必要かというと

そうとも言えないわけですよね。

もちろん、苦しさは誰もが味わいたくはありませんから、変化したい、脱したいというものがあるのも
ふつうです。

その上で、変化のきっかけにするならば、

可能ならば、身体をすこし動かすことです。

走る必要はないですが、

歩いてもいいし、身体を動かすことで

心も動いてくるようです。

そして、これまで全く接したことのないことに

接してみることです。

それは人との交流でもいいし、趣味でもしいし、

学校に通ってもいいし、なんでもいいけれども、

これまでと大きく違うことをしてみると

これがまた起点となって変化してくることも

あるようです。



返信する
くまさん (著者)
2016-09-25 18:18:23
くまさん

そうなんですね、
一区切りという感じがしますね。

そして自分の想いは伝えてきた

きっとそのことがこれからずっと、気持ちの
支えとこれからの歩みにつながると感じます。

そして、新しい出会いへの努力や一歩、

とても大切ですよね。

応援しています。

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