頭皮が白いのは危険かもしれない

【ミノキシジルを使っているのに】

今から13年くらい前のご相談者の話です。その方はお電話でのご相談でした。当時は、まだリアップ等のミノキシジル系の育毛剤の本当の効果を分かっていなかったこともあり、そのご相談者には的確なご助言が出来ませんでした。

ご相談内容は、「リアップを数か月使っても全く良くならない。そればかしかジワリジワリと薄毛が進行していき、このままだと毛が無くなってしまいそう。」と言うものでした。

そのご相談の中で今でも忘れられないのが「頭皮が白い」と言うことです。当時は「あれ？」と感じただけで、ミノキシジル系の育毛剤の性格を把握しきれていなかったこともあり、頭皮の白さに関しては気にはなっていたものの赤い感じではなかったので、スルーしていました。

【頭皮が白いのが危険】

ケアを始められたのですが、ケアを始めて1ヶ月程度してから抜け毛が急増してして、一気に毛が無くなったのです。その方は皮膚科にも相談にいったらしいですが「ハゲと言ってもいいくらいに薄くなっている」と医師に言われたらしいです。

この時分かったのが、ミノキシジル系の育毛剤を使っているのに頭皮が赤っぽくならないのは、薬の力を借りても血が巡らなくなっているくらいに頭皮の状態が悪いか、ご自身の体質に問題があるのだろうと言うことです。もしくは、薬の作用でさらに血を巡らす力が弱ってしまったとも考えられるのです。

なぜこんなことが言えるかと言えば、毛が抜けるのには理由があるからです。
毛が抜けるのは以下のような理由に限られていて、何かをしたことが原因になって抜けることがないからです。
１．その毛の寿命が来たから（成長期を終えて休止期に入った毛）
２．頭皮に炎症を起こした時
３．頭皮がかぶれた時
４．抗がん剤等の医薬品による副作用

【頭皮が白いのは栄養不足？】

見方や見え方によっても変わるので一概には言えませんが、頭皮の色が白いのは血が巡っていない可能性が高いのです。要は栄養不足になっているので、毛の成長期が短くなってしまい、休止期に移行した刺さっているだけの毛が増えているのです。

13年前にご相談の電話を下さった方の場合、リアップのような毛細血管を拡張して血を集める医薬品を使っているのに、頭皮が赤っぽくならずに白い状態と言うのは、相当栄養が不足していて成長しなくなっていた毛が多くなっていたのです。その為に、リアップを止めて次のケアを取り組んだことで頭皮の環境が変わったことがきっかけになって大量に毛が抜けてしまい、次に生え替わってきている毛が育っていないのでハゲの状態になってしまったと言えるのです。

13年前の話を書いた理由は、最近そんなご相談が多いからです。リアップこそお使いになっていませんが、いろんな育毛剤を何年も渡り歩いていて、頭皮が白い状態の人が多いのですね。そんな人が、夏場に抜け毛が少ないと超危険な状態にあると思っています。

そんな人のご相談を受けたくないのが本音です。