頭皮が良くなると薄くなったように感じやすい。

頭皮が良くなるってどんな状態？

現在、ネット上であってもTVの宣伝や雑誌での特集、製品名に至るまで、頭皮とかスカルプとか言われることが多いです。それでは、この頭皮とかスカルプと言うのをどんな意味で捉えていらっしゃるでしょう？

ほとんどの方は、具体的にどんな状態になっているのか？どんな状態にしようとしているのか？をご存じないでしょう。

私は、15年以上も前から頭皮・頭皮と訴えてきました。15年以上前にはそんなことをおっしゃる方々は、私の師匠筋以外にはいませんでした。

ほとんどの情報は、毛穴がとか毛根がとか毛母細胞がとか毛細血管がと言うものばかりでした。その毛穴がとか毛根がとか毛母細胞がとかおっしゃっていたメーカーやサロンが、いきなり頭皮がと言い始めたのには閉口してしまいましたね。

皮脂を取ると頭皮が悪化する

毛穴がどうのこうの、毛根がどうのこうのとおっしゃっていたサロン・メーカーは、毛穴に皮脂が詰まっているとか、毛根が脂漬けになっているとか言って、皮脂を取ることを推奨していたのです。

ここ3年くらいに間に、今まで毛穴がとか毛根がとおっしゃっていたサロン・メーカーが、今度は頭皮の皮脂を取ることを推奨し始めたのです。中には、美容室のヘッドスパ・ヘッドスパ専門店でさえ、皮脂を取り去ることを推奨しています。結果、現在では皮脂を取り、綺麗になった頭皮が正常だと思い込まされています。

これってとってもおかしいのです。
皮脂を取ることを始めると頭皮は綺麗になりますが、頭皮の状態が悪化していきます。理由は、皮脂は人の皮膚上にある一番最初に存在している防御膜だからです。

皮脂を取ることが習慣になってしまうと、何年かすると（概ね10年以上の長期間）悪化した状態が表面化し始めます。それが、赤くなる、フケ症になる、出来物が出来る、洗わないと痒い、匂いが出る、脂臭くなる、等々です。

毛に関しては、抜け毛が減って、毛に腰が出なくなったり、柔らかくなってきたり、細くなってきたり、痛みやすくなってきたりします。

この症状が出てきた時に、すぐに対処すれば良いのですが、たいていの人は清潔にしていないからだと思わされているので、さらに清潔にしようと過剰に洗い始めます。

男性だと23歳前後～30歳前後の間、女性なら25歳前後～35歳前後の間に、薄毛が表面化し始めるのです。

薄毛が表面化してから頭皮が良くなると

以上のようになってから、多くの人は慌てふためき、カラーを止めたり、ヘッドスパをしたりしますが、本元のケアをしていないので、改善することはほとんどありません。

で、本当に頭皮の状態が良くなり始めると、頭皮の状態が悪い時に育っている毛が抜けます。はい、嫌でも悪い毛が抜けるのです。頭皮の状態が良くなると、悪い毛がそのまま生き返るように思っていらっしゃる人は多いですが、一度生まれたものは抜けないと生き返らないのですね。

でも、頭皮が良くなれば、赤み・フケ・痒み・匂い・吹き出物等々の異常は無くなって、本来の頭皮に戻っていき、ご本人本来の血流が戻ってきます。

血流が戻ってくると、人の細胞は悪い物を排泄して生まれ替わろうとするのです。それが抜け毛です。
ただし、一言加えておきますが、薬を飲んだ時に抜けるのは頭皮が良くなったことによる抜け毛ではありませんよ。

ここをごっちゃにしないで下さいね。薬を飲んだ時に抜け毛が増えるのは、体内に何らかの変化が起きて自律神経が反応したからです。ストレスを受けて抜け毛が増えるのと同じことですね。

頭皮が良くなると、血流が良くなるので停滞していた血が流れ始めますから、頭皮がすっきりとして軽くなってご自身の感覚では透け具合がひどくなったようにも感じやすいです。

頭皮が良くなると、生えている毛が生き返って、ぼうぼうに新たに発毛してくるように錯覚していらっしゃる方がいます。それは、大きな間違いですよ。
あなたの都合に合わせて毛は生まれ替わっていませんから、本当のことを知って下さいね。