山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

189:朝の時間

2020-01-20 | 新・営業リーダーのための「めんどうかい」
189:朝の時間
――第15章:日常道
同じ1時間でも、朝と夜とでは明らかに長さが違います。朝の1時間は、結構難解な文章でも理解できます。ところが夜は脳が疲れているらしく、文章を消化するのに時間がかかります。これは体験的なもので、科学的な根拠はありません。実感として、そう思うのです。

 必然、私は朝に新書や専門書を読みます。通勤電車のなかでも、行きと帰りとでは読む本を変えていました。帰りの電車は、ミステリーやエッセイしか読みませんでした。
 朝の脳は、柔軟によく動きます。夜の脳は、かなり疲労困ぱいしています。脳の状況に合わせて、読む本を変える。この方法を取り入れてから、読書量は上がりました。朝の続きを帰りの電車で読んでいたときは、同じ活字の上を何度もたどっていました。脳が疲れているのでしょう。

 小学校では、「朝の10分間読書」を導入しているところが増えています。大切なことは脳を活性化させ、1日の※集中力を高めることなのです。この運動は、中学校にも高校にも広がっています。導入により授業中に騒がなくなった、という報告があるくらい効果が上がっています。

 人それぞれに、好きなジャンルがあります。月に1冊でよいから、ジャンルを離れた新書を読んでいただきたい。「知」の領域が広がり、好きなジャンルにまでプラスの影響が出てきます。読書の幅を広げるということは、自分の専門領域を深くする手段でもあります。
 
Q:朝の時間を活用しますか。意思があればその時間を記入してください。(単位:分)
A:

※集中力:集中力のある若手社員と、集中力のない若手社員では、学んだ「何か」の量は、確実に十倍以上の開きが生まれてしまうのである。しかも、恐ろしいことに、その若手社員時代の開きは、それから何年にもわたり、問題意識や仮説の洗練度の差や、集中力の鍛錬の差によって、さらに大きく開いてしまうのである。(田坂広志『暗黙知の経営』徳間書店)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿