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著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

194:いいたいことは3つ

2020-01-25 | 新・営業リーダーのための「めんどうかい」
194:いいたいことは3つ
――第15章:日常道
言葉は消えます。相手に何かを伝えたいとき、この大前提を忘れてはなりません。あなたが10分間、話し続けたとしましょう。相手の記憶に残るのは、どのくらいの分量でしょうか。たかが知れています。あなたがしゃべったことの大半は、あっという間に消えているのです。
 結婚式のあいさつなどで、長々としゃべりまくる人がいます。聞き手がいらついているのも知らず、本人は自分の言葉に酔いしれています。ムダな労力なのですが、気にも留めていません。

 私は会議などのあいさつのときに、必ず「いいたいことは3つある」と切り出します。与えられた時間が、5分でも30分でも構いません。いいたいことを、3つのパーツに分けるのです。この方法を見出してから、話がまとまるようになりました。
 
 会議の冒頭にいつも「いいたいことは3つある」とやるものだから、部下たちは必ず笑いました。そして2つめを終えると、「ああ、また考えている」とはやし立てます。私は意図的に、3つめを話す前に間を空けます。すると部下たちも一緒に、3つ目を考えます。話し手の立場になって、考えてもらうことが大切なのです。
 どうしても3つめが思い浮かばなかったら、部下に振ってしまいます。「3つめ、何かないか」。これで十分なのです。

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