この世に光らぬものはない。
いや正確に言うと、光をあてて光らぬものはないのだ。
その昔、仏教詩人といわれた坂村真民先生から教えて貰った。
先生から送られてくる「詩国」という冊子は私の愛読書であったし、勿論先生の全集は奥書入りで、私の大切な蔵書の一つだ。
今、武雄ではあちらこちらがライトアップされて、観光地のイメージアップに寄与している。
まあ一部には場所の選定に異論も巻き起こっているのだが、その中で・・・。
私が好きなのはここ。
武雄神社から大楠公園まで歩いていく途中の竹林。
どこにでもある風景なのだが、ここをライトアップすると
とても荘厳な風景に生まれ変わるのである。
まさに神の棲みたもう領域なんである。
屹立した孟宗竹に圧倒されるのみならず、霊気が立ち込めているのがよく判る。
こんなステキなことを考えた人に敬意を表したい。
もうしばらくはライトアップが続けられるらしいので、是非お出かけいただきたいものである。
「光をあてて光らぬものはない。」
なんとも含蓄の或る言葉である。
教育者や、多くの部下を持つ企業の経営者に味わって貰いたい言葉である。
坂村先生から遡り道元和尚からの言葉だったのですね。
その母も多分信心深いその母(祖母)からの教えだったんだろうと思いました。
孫娘にも伝えたい教えです。
竹林は台風の強風をもしなやかに受け流すんでしょうかね。今回の台風で庭木がお隣さんにご迷惑をおかけしてはと庭師使いの梯子に上り径20センチ程の木の上部を切り落としました。、63歳には手強かったです。今日知人のお参りに行ったら80歳の奥様が好きで色々木々を植えてしまったけど今は大きくなりすぎて手強いです。もっと考えて植えれば良かったと。若い頃は年を取るなんて考えてもみなかったとも。先日の自分とこの言葉に、風竿さんのノルウェーの森が思わず浮かんできました。(余計なお世話でごめんなさい)
このまま10月には見事にWhen I'm sixty-fourになってしまうと、一体どうなるのかと不安に駆られますね。
たわわに実ったわがノルウエイの森のブルーベリーの実を口にしながら、眼のかすみが取れますようにと祈る日々です。
酷暑のみぎり、ご自愛ください。