長年かけてパソコンのマイドキュメントファイルに保存してきた膨大な文書を、潔く全部削除して私の佐世保オフィスの仕事は終った。
削除される瞬間、パソコンから悲鳴が聞こえたのだが、黙って耳を塞いで辛うじて耐えた。
過去の自分の仕事の痕跡を一瞬で消してしまうのは、まさに断腸の思いであったのだが、それでいいのだと自分に言い聞かせた。
そして私は晴れて無職になったのである。
厳密に云えば無職ではないのだが、非常勤の仕事なので、
取り立てて勤めに出ることもなく、朝起きて顔を洗ったら食事をした後、無意識のうちにネクタイを締める必要もなくなってしまった。
ということで、立派な無職なんである。
まあ、リビングのテレビの前でゴロリと寝転んでいるのが目下の仕事。
それでも、こんなヨレヨレの私にも有難い仕事のオファーを頂くから、まあ世の中捨てたものでもないなあと、しみじみ思わされているのだが、
とは申せ、せっかくの機会なので、贅沢ではあるが、しばらく充電期間と思って、頭の中を切り替えねばと無職浪人を愉しもうと思っている。
そう思うと、不思議なことに体のあちこちが、軋んでいて
やれ腰が痛いだの、眼がかすむなどの症状が体中を覆い始めた。
やはり決まった時間に決まった仕事に出かけるのは体のリズムを整えるということに、とても大切なことであったようだ。
いつまでも無職を愉しんでばかりはいられないのだと思う次第。
私が無職になり、一番悦んでいるのが我が家の愛犬レオン
いつも傍にいるのが殊の外嬉しいらしい。
仕事に行っている間は、けして甘えたりしなかったのだが、ここのところ私にべったりとくっついて離れないんである。
どこに居ても私をしっかりマークしている。
これまで家を空ける事も多く、淋しかったんだろうなと、今頃になって気付く鈍感な飼い主である。
人の一生は勿論一回きり
どう生きようとそれは人の勝手であろうが、
悔いなく生きないと、せっかくの命に申し訳が立たないんである。
少しぐらい暴れても、どうせ仏様の手のひらの上なのだ。
やはりこの際、頭の中を空っぽに、無色透明にして出直そうと思う。
それは、まさに無職透明の時間である。
我が家に来て早8年になるワンコウです。
私や他の家族がそこまで帰って来てるのがわかるみたいで、家に着く30秒前からそわそわしながらお出迎え体制で待っててくれてる見たいです。家に着き玄関を開けたら、身体全体をフリフリさせながら迎えてくれます。癒される一瞬の一時です。
そして、よく家族の表情、シグサ、言葉使いを良く観察してる見たいで、私達家族が機嫌が悪いときには近寄って来ません。でも、そんなときでも癒し、中和剤に成ってくれるのが彼女なんです。
どきどき甘えてきてウザイ時もありまさが、やっぱり可愛家族の一員で有ります。
これからも素晴らしい家族の一員であって欲しいです。
独身時代の十四年あまりを支えてくれたのもこの愛犬レオンでありました。
飼っているつもりが飼われていたのだと、最近やっと気付いています。
このところ老犬ぶりを発揮してか、体調が悪いのか、いつも寝ているのが気に掛りますが、少しでも彼と人生を共有したいと願っております。
コメントありがとうございました。