弟の葬儀の時受付を手伝ってくれた近所の幼馴染の皆さん
悪がきグループで陽の暮れるまで走り回って遊んでいた仲間達が、50年の時空を超えて、昔と同じように手伝ってくれた。
「困った時はお互い様たい・・・・。何も云わんでヨカ・・・。」
故郷を離れて暮らしてきた、ある種の異邦人には、とてもたまらなく、有難い言葉だった。
さて、この世に歌があり、そしてハーモニーがある。
私はどちらかというと、リードヴォーカルを執るより、バックでコーラスに加わるのが好きなんである。
主旋律と上手くマッチングしたハモリを演れた時なんぞは、それこそ音楽が倍に素晴らしくなるのを知っているからだ。
私の好きなポピュラーシンガーはNat King Cole
前にもお話したように、それは隣同士だった従兄弟の兄貴の影響。
独特のワームヴォイスが彼の優しい人間性を投影している。
そんな彼の娘さんはNatalie Cole
彼女もまた親譲りの歌唱力でとても魅力的な歌手
Nat King Coleは亡くなって久しいが、現代では今は亡き父とちゃんと共演ができるのだから、素晴らしい。
そして大好きなこの曲を聴きながら今夜はゆっくりと眠ろう。
いやいや、名曲がありました。・・・もう一曲いってみましょう。
私がよくカラオケで唄う曲でもあります。
古きよき時代のポピュラーソングはいいですね。
こういう音楽が生まれ出づる、いい時代だったのでしょう。
ああ、こんなハモリ、やりたいものです。
さて、夕陽の中で佇んでいると、缶ケリをして遊んだあの頃が思い出されてきます。
まるでそれはタイムトンネルの世界・・・・。
弟の葬儀の折、受付をして助けてくれた初老のおじさん達は、まさしくそのタイムトンネルの中から忽然と現れたのでした。
そして不思議なことに私達は、本当に久しぶりの再会を果たしたのでしたが、
何の違和感も無く、絶妙のハーモニーを醸し出したのでありました。
それは懐かしい「日なたの匂い」
懐かしい「雨後の土の匂い」がしました。