230万人が亡くなった先の愚かな大戦から、世界各国から奇跡的ともいわれる復興を果たしてきて、
もはや戦後という言葉すら死語になりつつある現在、
かくも一度に・・・
おそらく一万人は超えるであろうといわれる犠牲者を出したのは、戦後初めてであろう。
勿論阪神淡路大震災の惨事も忘れてはいないのだが、
このような広い地域のささやかな庶民の生活と夢と、愛を瞬時に奪い去った地震と大津波を武器にした、大いなる自然界の意思に、私達はただ呆然と立ち尽くすのみである。
東北の友人とは、昨日やっと連絡がついて、電話口で大の男が、ワアワア、オンオンと泣き叫んだんである。
彼の肉声を通じての大地震と津波の恐ろしさは、テレビ画面でリフレインのように何度も繰り返された画像とは違い、著しくリアルで、生ライブで、そら恐ろしいものだった。
気の遠くなるような長い時間をかけて、築かれてきた東北の海沿いの町が、元通りになるのに、どれだけの時間と労力が必要なのか、想像もつかないのだが、
私達も微力とは申せ、そのお役に立たなければなるまい。
とりあえず今出来ること、飲料水とお茶のペットボトルを贈らせていただいただけだが、
やっぱしお金が有難いことであろう。もっとそのように動くとしよう。
今回の大惨事で頼もしかったのは若者の意識の高さ。
東川登町の熱い若者が4人、何かをお手伝いしたくて、現地へ駆けつけたというんである。
現場では一般ボランティアは丁重にお断りされたというのだが、その心意気たるや素晴らしいではないか。
政治は混乱していて、経済も弱くなり、年金も破綻寸前、外交も腰砕け、GDPも中国に追いつかれたものの、
日本は大丈夫
きっと見事に復興すると確信する。