風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

さくらさくらさくさくらちるさくら

2009年03月30日 19時50分19秒 | 花の日記帳
いい桜日和ですね。本当に日本はまさに桜吹雪まっさかりであります。

自由律の俳人種田山頭火http://www.youtube.com/watch?v=gOQkhnK-VQ4は「さくらさくらさくさくらちるさくら」の句を詠んでいて、その句碑が故郷の防府天満宮近くの公園にひっそり閑と佇んでいます。
勿論その傍にはソメイヨシノの桜が植えられていますが、今年も奇麗に咲いていることでありましょう。

山頭火の著作集を読み出すと夜が更けるのも忘れるほど没頭してしまうのですが、
昭和の松尾芭蕉・漂白の俳人と呼ばれただけあって、日本全国を行乞(ぎょうこつ)の旅で歩き回っています。行乞とは家の軒先でお経をあげて幾ばくかのお金やお米を貰う托鉢の旅のことです。

わが武雄・嬉野にも彼の足跡がありますが、残念ながら句を読んだ形跡はありませんでした。
「まっすぐな道でさみしい」
「捨てられぬ荷物の重さ前うしろ」
「こころ素直にご飯が吹いた」
などの句が好きです。

曹洞宗の修行僧で熊本市で得度出家するのですが、無類の酒好きで、乞食坊主のくせに、お金が入るとついつい飲みすぎた挙句に翌日後悔するという、非日常の中で実に味わいのある優れた俳句をたくさん遺しています。

山頭火のお話もたまにしていきましょうね。大正から昭和の初めに生きた人ですが実に興味深い俳人でございますよ。
句集「草木塔」 著作集「あの山越えて」などがお薦めです!チャンチャン