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風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

日田から湯布院、九重町筋湯温泉へ

2014年03月14日 23時52分59秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

先週は、九州ひぜん信用金庫の年金友の会「万年青会」の旅行に同行

佐世保地区は7ケ店あって、これまで地区合同の旅行を企画していたのだが、もっとお客様に近くなるために、各店単位でやろうということに改革

お世話は確かに大変なのだが、手間隙かけるのが私達ひぜしんスタイルなのだ。

ということで、今回は中九州の旅である。

私は佐世保営業部のツアーに参加。

最初の訪問地は天領日田市、豆田商店街

景観条例で徹底した古い街並みを保存して、軒先を寄せ合って小さな店が頑張っている。

風情がある。

実に素晴らしい。

大きなショッピングセンターばかりの日本になってしまったが、心の通う昔の商店街がここには生きていた。

これは電気工事店さん。昔の電気屋さんだった頃の看板が物言わぬ営業部長の役割を見事に果たしていた。

平日にも関わらず、多くの人が街中を歩いている。

みんな、触れ合いとか、懐かしさとか、手のぬくもりに飢えているのだ。

ここは歴代続くお箸屋さん・・・・。箸でもちゃんと商売が成り立っているのが驚きであった。

寛永年間から続く味噌醤油屋さん、原次郎左衛門商店というのがいかにもステキではないか。

ここの「あやめ」という刺身醤油は、もう悪魔的な旨さ。

重かったけど2本買わせて頂いた。

ここも看板が仕事してる。

専門店が街中から消えて久しいが、大手のショッピングセンターがあっても、この豆田商店街は、工夫を凝らし、アーケードも何もないのに、頑張っている。

キーワード、それは街並みなのだ。

日田は天領時代から各地から人の往来が盛んだった所、そんなことから古い人形が多く残されているらしく、折から「ひな祭り人形展」が各店で展示されていた。

「佐世保も26万人の都市にしては何も無いね・・・。」

「よさこいだけだもんね・・・・。」

そんな会話があちこちから聞かれた。

武雄も似たようなもの。

この街にもちゃんと仕掛け人がいらっしゃるとのこと。

さっきの醤油屋さんがリーダーだとのこと。

肝心なことは、その人を中心に、ピシッと纏まっているということ。

中々足並みが揃わないどこかの街が哀しく思えた。

街中は勿論チリ一つ落ちてはいない。

これも大切なおもてなしの一つである。

何とこれは日田信用金庫豆田支店さん

ちょっと中にお邪魔して支店長さんとしばし談笑

ここの商店街は全部お取引先だと仰る。

ついでに、年金旅行の企画の際には武雄・嬉野・佐世保・大村の西九州ルートをオススメしてきた。

「温泉deビートルズ音楽祭」のことを知っておられて、ちょっとびっくり

鼠小僧次郎吉が飛び回っているような屋根が美しい

価格的にも高くつくのだろうが、こんな街並みがトータライズされているのだから、本当に素晴らしいこと限りない。

嬉野市の塩田津もけして負けてはいないのだが、リーダーシップと資金力と色んな問題があるなあ・・・・。

その点、鹿島の酒蔵ツーリズムはかなりイイ線を行っている。

友人の観光協会長も頑張っているし・・・・。

 

何か屋根ばっかし撮っているねえ。瓦屋さんでもあるまいに。

これも江戸時代から続く薬屋さんがあった。

ここもとても楽しかったけれど、人形さんとそのお店の話はまた後で


な・か・ま

2014年01月10日 23時59分17秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

10日金曜日は佐世保地区の新年会であった。

約70人の仲間と新年を祝い、昨年の苦労を労い、今年の健闘を誓い合い、杯を傾けあった。

一年間泣き笑いした仲間なんである。

佐世保地区に赴いて1年3ヶ月余り、ようやく全職員のお名前も理解できるようになったところである。

その上で・・・・・

特に、一緒にお客様回りをしてくれた若い職員さんとは、汗をかいた仲間として交わす杯にも、つい、愛情がこもる。

佐世保地区の新年会はエンターティメント付き

この日はわが信用金庫のイメージソングを唄う「北村尚志さん」をお呼びして、さながらディナーショー仕立てであった。

ついでに私のバンドにもお声がかかり、ビートルズを少しばかり・・・・

最後は、その北村さんの生ピアノ伴奏付きで全員で「プロペラ」を唄うというフィナーレ

自然に肩を組もうということになった。

両隣の職員さんと肩を組み、人の温もりを感じながらの合唱は

例えようもなく愉しいひとときであった。

仲間には色んなジャンルのそれが居てくれるのだが、

一日のうちの起きている時間の殆どを共に過ごす職場の仲間は、とりわけ貴重な存在である。

仕事は楽しいことばかりではないのだが、苦しい時こそ仲間の存在が有難いものだ。

大いに盛り上がり、全員で立ち上がって踊り、打ち解けあった。

これで、やっと佐世保地区に受け入れて貰えたような気がした、素晴らしく、意義深く、楽しい一夜でありました。

 

 


ひぜしんビジネスクラブ

2013年12月14日 23時55分57秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

11日大村・諫早地区を皮きりに、

12日佐世保地区

13日佐賀地区のビジネスクラブのセミナーを開催した。

毎年恒例の忘年会を兼ねたお客様感謝デーも兼ねている大切な行事

私は12日の佐世保地区と13日の佐賀地区に参加

大いにビジネスマッチングと企業間コラボを強くアピールさせて頂いた。

メインは東京ビジネスサミットの情報提供と内容の説明にあったが、年々参加者も増えて、特に佐世保地区は遂に100人を越える成果

佐世保地区からは出展企業も多く、

その中で門田建設様が東京ビジネスサミット大賞企業を射止め、

また食部門の特別賞もさいかい堂さんが取るなど、優秀企業を輩出したのだから、忘年会は異様に盛り上ったのであった。

   

肝心の東京ビジネスサミットの出展者パンフレットの見せ方が、ワンポイント入りの見出し化がなされていなくて、ちょっと不満足であったが、

まあ満足のいくセミナーであったと自負している。

佐賀地区は旧知のお客様ばかりで、二次会のお誘いをあちらこちらから受けて、嬉しい悲鳴をあげたのであった。

主催者であるインクグロウ社の野田社長さん

失礼ながら相変わらずの美人社長である。

株式会社多良の吉田部長さんの体験談も素晴らしいものであった。

ひぜしんのサポート体勢を詳しく説明して頂いて恐縮の極み。

これは理事長が持参した東京ビジネスサミットで見つけたライト、何とただ水に浸ければ120時間光るというんである。

こんな珍しいものがゴマンと出展されるのだから、面白くてたまらない。

お客様も熱心に耳を傾けて頂いて、いつもながら有難いことであった。

東京ビジネスサミット2013の模様はDVDにまとめられお客様に上映したのだが、

そのナレーションをやってくれている北村尚志さんがまたいい味を出してくれていた。

「私たち中小企業には夢があります。」

「まずは小さなことからやってみようではありませんか・・・・。」

という問いかけ、

「百の理論より一つの実践です」という、お訴え

まさに私たちが、それを実践しなくてはと思った今年のビジネスクラブセミナーでありました。

さて、二日続きのセミナー忘年会、私の胃と肝臓はオーバーヒートしたことは言うまでもありませぬ。

 

 


武雄温泉駅が近づいて来ると・・・・

2013年12月02日 23時48分24秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

武雄温泉駅が近づいて来ると・・・・

わが社の建物に描かれた御船山とクリスマスツリーのイルミネーションが、真っ暗な中に鮮やかに浮かび上がってきた。

 

今日は業界の事務センターの運営委員会と忘年会で博多出張だった。

これまで出張の帰り。暗くなってから武雄に着くのは辛いものだったが、このイルミネーションのお陰で道中が楽しくなったのだから不思議なものである。

武雄の新名所とFacebookにもアップした。

我が信用金庫をアピールする大チャンス到来なんである。

因みに昨日のFacebookにこのイルミネーションの画像をアップしたら、「いいね!」が117件も押されていたから、効果は絶大。

来年は佐世保の街にもお目見えさせたいものだ。

たったこれだけのイルミネーションで地域の中が少しでも明るくなれば、それはとても素晴らしいことだと思ったものだが、

博多から帰りつく電車の中で、その趣旨は十分に実感できたのであった。

 

 

 


縁(えにし)

2013年10月11日 01時22分10秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

相浦港沿いのお取引先を訪問した。

渉外担当者の皆さんの少しでも援護射撃になればと、一緒に訪問させて頂いているのだ。

いつもお寄りするある鉄工所さん。

今日は珍しく奥様とお話しする機会に恵まれた。

古くからのお取引先様である。

支店開設の時からだと仰る。

ご丁寧にも、このA支店は隣にS地銀、さらに地場のS銀行も並んで営業している。

その中でも私たちの店は一番規模が小さいのである。

それでも、借り入れをする時には信用金庫だと云って頂く。

金融激戦区の佐世保市にあってである。

今日の訪問でそのわけが少し判った。

中小零細企業は経営者の資質で9割方が決まる。

そんなこともあって、いつもお客様のご苦労されたお話を引っ張り出すのが私の悪い癖なのだけれど、今日も何気なく伺ってしまった。

「よく、頑張ってこられましたね。でも、これまで大変なこともあられたでしょう・・・・。」

奥様は笑いながらも、この会社は先代が苦労して立ち上げられたこと、やっと軌道に乗りかけた時、貰い火で火災に遭われた事をしみじみと話してくださった。

端正な顔立ちの奥様であったが、火事の話になると眉間に皺がよられたのをじっと、しかし何食わぬ顔で見ていた。

 

最近は新規取引先の開拓訪問に力を入れている。

信用金庫のお客様も時代の波に翻弄されて、世代交代と相俟ってゆるやかではあるが、新陳代謝現象がみられる中、

新しいお客様を信用金庫の輪の中に入って頂かねば、先細りは目に見えているからである。

新規訪問とは冬の朝、誰も踏み入れたことのない雪の上を歩くような新鮮さがある反面、極度に緊張を覚えたりする厳しい営業活動でもある。

古い血液のままでは、やがて動脈硬化を起こして死んでしまう。

が自論の私は、新規開拓活動を厳しく指導してきた。

しかし、言うは易し、行なうは難し

中々簡単にはいかないのが常なんである。

ましてや、地銀6行が入り乱れての金融大激戦区の土地柄にあっての新規開拓には、ちと厳しすぎる感あり。

そこで言うばかりではなく、一緒に訪問することにしたのだ。

渉外活動は信金マンの原点であることから、時々現場に出て、弛んだ贅肉をそぎ落とさねばならない。

新規訪問の大変さ、辛さを味あうと、自ずから既存のお客様を大切にするようになるものだ。

それは縁の大切さが身に染むからであろうか。

 

冒頭の鉄工所さんの話にもどろう。

どうしてうちなのか・・・・・ということを懇々とお話いただいた。

それは思いやりという心遣いと、人を見る目にほかならない。

火事に遭って意気消沈し、機械は全部駄目になり、いっそ商売も止めてしまおうかと悩んでいた時に

当時のÅ店の支店長が一番早く駆けつけてくれて、信用金庫が何とか加勢するから、もう一度頑張りましょうと声をかけたというのだ。

その一言が、精神的に滅入っていた先代社長の耳に、その時どんなに福音の響きをもたらしたのかを力説された。

どん底の状態の中で、誰もがあの鉄工所はこれでもう終わりバイと囁く中、地銀さん達もその例に洩れず冷たかったのだそうな。

「あなたなら、何とかまた頑張れる筈です・・・・。」

その時の支店長の目に寸分の狂いもなく、見事に立ち直られたのであった。

50年近くも前の、そのご縁が現在にも繋がっておられるのだという。

こんな立派なお方とのご縁に感謝しているのは実は私ども信用金庫なんである。

縁あらばこそであるが、今から将来へと続く素晴らしいご縁をきり広げていかねばなるまい。

 

 

 

 


発展修行人は往く

2013年10月02日 23時40分49秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

今日からまた再び修行の日々が始まった。

営業店の若い職員の皆さんと、新規のお取引先の開拓行脚のノルマを自らに課したのである。

新規開拓訪問は、信用金庫人としての原点

歳をとっても、忘れたものを思い出すために、いつもこの出発点に戻らなければならないのである。

午前中に6先

午後から10先ほど回らせて頂いた。

午前の部の最後にお寄りしたある事務所

SSKの人員整理に遭い、30年前に小さな火力発電のメンテナンスの会社を興されて、苦労に苦労を重ねられた企業さん

ご苦労の核心に入ると、思わずこちらも身を乗り出してしまう。

何か私たちでお手伝い出来ることはないか・・・・・。

銀行で充分に事足りていらっしゃるのだが、何か信用金庫でもお役に立てることはないのか・・・・・。

自問自答しながら、経理部長さんのお話に注意深く耳を傾ける。

お客様が会話にのってこられたら、エンジンがかかったのと同じ。

会話が弾むように、雰囲気を壊さないように、相槌を打って話についていけばよいのだ。

良いのだというが、テクニックではいけない。

会話は生き物だから、全身全霊で相手様と向き合うのは当然の上でのこと。

間違っても自分の都合や、お取引のお願いなどしたらぶち壊した。

ましてや、浅い知識で知ったかぶりなど論外

勉強もしてない浅知恵のメッキなどすぐ剥がれてしまうものだ。

技術系の人にはそのお方の得意の技術の話を

営業系の人には営業の苦労話を聞けば

心を開いてくださるものだ。

座談の名手はすべからく聞き上手なんである。

やがて・・・・

そして帯同してくれた若い職員が驚くほどに会話が弾んだ挙句に、

「ハイ、それでは取引をお願いしましょう。何から始めようか・・・。」

と、絵に描いたような新規開拓が出来て、いやあ、昼ごはんの美味しいこと。

午後からはなかなか社長さんと会えない。

きちんとアポを取れば別だが、やはり新規訪問は朝がいいようだ。

3軒くらい社長さんと会えずに、足取りが重くなる。

段々と予定の時間が迫る中、もう一軒とお互いの意見が一致して

そして神様と出会ったのであった。

 船越町まで足を伸ばしたのが大正解

「有言会社TOMO HOUSE」という会社の入り口にこんな看板が

あれっ、俺の名前が白抜きで書いてある・・・と思いつつ中へ

そこには、ジャズミュージシャンと見間違うようなカッコいい紳士が

その人が松本智社長さんなのでありました。

設計施工の会社TOMO HOUSEさんは、今まで会った事のないテイストのかっこいい初老の建築会社社長さんなのであった。

一言では表せない何かを強く感じるままに、至福の時間が私に訪れたのである。

一言で云うと強いオーラを発しておられる。

名刺を渡すときに自分の名前をすかさずアピール

家再生」の尾形民生です・・・・。」

社長さんがニヤリと笑った・・・・・。  心を開いて下さったかも・・・。

以下は匠の神様の言葉

その人が住んでみて、嬉しいと悦ぶ家を、その人の生きかた、その人のご予算に併せて創らせていただく。

設計が出来上がると完全複製の模型を作って差し上げる。

家が完成すると、ちゃんと本に装丁した新築住宅の写真集をプレゼントする。

家は私の作品である。

約半分のお客様が、私の薦める薪ストーヴをリビングに据えつけられる。

薪ストーヴは暖かい以上に団欒を演出してくれる。

建築設計は何よりも機能美である。間の取りかた、究極はデザインである。

家は低く、庇は長く。

木は呼吸している。生きている。そして年月が経つにつれ味わいが出てくる。

土地を平らにしようとするが、それは間違い。土地の形状に合わせて家を建てれば強固な家ができるものだ。

環境と同化し自然に馴染む家を建ててきた。海沿いにはそんな家を、山沿いにはそんな家を

営業はこのかたやったことがない。ご縁のあったお方が次々にお客様を連れておみえになる。

で、仕事が切れたことがない。これは本当に有難い。

これまで26年やってきて、今まで500棟以上の家を建てたのだが、一度もクレームがないのが、私の自慢でありプライドになった。

 次から次へと宝石のような珠玉の言葉が社長の口から語られて、私はまるで豊饒の音楽を聴いているかのように、うっとりと聞き惚れていた。

そして過去の作品の写真集をつぶさに、丁寧に解説付きで見せていただくことになった。

それが・・・・目からウロコの家ばかりなんである。「

そこで、ハタと気がついた。

ある銀行の金利攻勢に追いまくられ、嫌になっていた私であるが

付加価値という伝家の宝刀があることに、改めて気付かされたのである。

営業はしなくても、クチコミで仕事が出来るような、感動を与える仕事をしなくてはならないと、心から思わされた。

        

「社長、今日のことブログに書いてもいいですか・・・・。」

「人生の記録にと感動したことや日常のこと、仕事のこと、趣味のことをブログに書き刻んでいるのです。」

「ああ、いいよ・・・・。」

薪ストーヴのように暖かい、心の広い社長さんであった。

その社長さんが最も影響を受けたという、浜野アンコウ氏の文章をご披露しておきたい。

因みに私も浜野氏は大好きなお方の一人、一度お会いして呑んだこともあります。

20年くらい前、「沖縄発、本土行き」というプロジェクトだったかなぁ・・・。

  

 

 

(極道)になれ                  浜野安弘


この社会のオルタナテイブは、さまざまな(極道)の中から生まれてくるであろう。
何かのために何かをするのではなく、自分の生命活動として駆りたてられ、焼きつけられ、血が熱くなる生活を持つことは、近代を脱出するために欠かすことができない。
(極道)とは、道を極めるという意味である。
自分の駆りたてられた世界に道をきわめるまで 執着し、完全に満足のいくまでやりぬくのである。
道を極める途上で、必ずさまざまな自己批判と成熟の手ざわりがあるであろう。
その道を知ってる者がみれば、本物とニセモノがはっきり見えてくるだろう。
外見だけのみてくれがいかにあさましいか、わかってくるだろう。
スジを通すことの意味がみえてくるだろう。

そして必ず、自分だけの肉体から、新しい概念やら、
新しい道具をみつけだすであろう。

自分の不満の実体がどこにあるかもわかってきて、自分の納得のいく道具を開発するだろう。
極道の作った道具や商品にはすごみがある。存在感がある。実在している。
それは同じ道を後からたどるものにとって価値ある、すぐれた商品になるだろう。

 

松本社長、感動的なご縁をありがとうございました。、何か信用金庫でお役に立てることがありましたら、私を思い出して下さい。

そう申し上げてエアコンもないのに涼しいという不思議な事務所を後にして、夕暮れの中を若い職員さんと帰って行ったのでありました。

心の中にほっこりした何かを感じながらである。

今日もいい、一日でありました。


地域金融機関という信用金庫物語

2013年09月26日 22時14分00秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

長く信用金庫という仕事をさせて頂いていると、

門前の小僧習わぬ経を読む」ではないが、

ボンクラな私でも、

多少はこの業界のことが理解できるようになってきたように思う。

そんな、ひとつまみのことを書いておきたい。

 

地域金融機関・・・語りつくされた存在ではあるが、

その絶対的な真理は、「地域の発展振興なくして私たち信用金庫の存在はありえない」ということ。

「そんなこと判っているわい・・・。」と思っている人は多いだろうが、

でもそのことを自覚して、肝に銘じて、日頃から本気で実践しているかというと、さて、私を含めてさあ、どうであろうか・・・・。

地域金融機関という響きの良さに甘えてはいないか・・・・・。

反面、どんなにその土地が痩せていようと、そこに根をおろし、そこで踏ん張って生きていくしかないのが・・・・、

地域金融機関としての信用金庫の条件づけられた存在であり、経営環境なんである。

だから私はいつも思う。

信用金庫は植物なのだ。

銀行さんのように、餌場を求めて豊饒な土地に移動することは出来ないし、無駄なことはやらないという訳にはいかないからだ。

かって福岡に本拠地のある銀行は、地元からスイスイと撤退したことがあった。しかもエリア内にある2店舗をである。

いい餌場ではなくなったと判断したのだろうか?

東京オリンピックで好景気に湧くであろう、大都会お江戸に支店を出すなんて芸当は私たちには到底できないんである。

平たく言えば、営業区域が限定されている金融機関だから地域金融機関と位置付けられているのでもある。

金融機関はお客様の幸せを願っている、と口を揃えて言うものの、

古くから云われている言葉が、いつも目の前に立ち塞がるのである。

「晴れた日には傘を貸そうとするが、雨の日には貸さないではないか・・・・。」

商売はヒューマニズムではないのだが、シフトエリアというものはある。

もっといえば、そこには程度の問題も存在するのであるが、少なくとも我々信用金庫は、曇りか小雨の日には傘を貸しているのだと思う。

さすがに三年続きの土砂降り状態の中で、「ハイ、どうぞ」という訳にはいかない現実もあるのも事実。

 傘を貸すにも貸す責任がつきまとうのである。

業界の先達はかって、「貸すも親切貸さぬも親切」という名言を遺した。

人を見る直感的洞察力、

決算書にはなかなか現れない、経営者の資質を見抜く眼が自ずと要求される。

B/sにも表現され難い経営者の意欲勘定というのもある。

私達の仕事には、実に深い人間力が要求される尊い仕事であると思っている。

大手のメガバンクや地元の地銀がパワーゲームに持ち込んできている中、

それでも、とても楽しいこともある。

今日は、先日の東京ビジネスサミット大賞と特別賞受賞の佐世保市長さんへの報告会が17時から市庁舎で・・・・・

門田建設株式会社さんは、大賞を射止めた太陽光発電シートを携えて

有言会社さいかい堂さんは、世知原佐世保茶露プリンをたくさん抱えて

佐世保市長さんに嬉しい報告を・・・・

 佐世保市から全国区の商品が誕生したことを喜び合った。

冒頭の挨拶で私も少しだけ信用金庫の仕事をお話したのだが、この受賞者の皆さんの前では黒子に過ぎないんである。

 お客様の小さな喜びを私達の大きな喜びにしよう

これが私たちひぜしんの合言葉

たしかに120名規模で東京まで出かけていくには、それなりのコストも手間も暇もかかるのだが、

今回の大金星でこれまでの9年間の疲れが一度に吹き飛んだ。

地域金融機関とは百の理論より、一つの実践なのだと思っている。

 

 


悲願達成、東京ビジネスサミットで大賞受賞

2013年09月23日 22時28分47秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

佐世保市天満町に本社のある門田建設株式会社さん・・・・創立100年の総合建設業を生業とされている老舗

今回は、佐世保市役所産業振興課のご紹介で・・・・

太陽光発電アモルファス・シートの二ュービジネスの提案を引っさげて上京

それが思わぬことに・・・・

それは盆と正月とクリスマスが一度に来たような凄いことでありました。

なんとなんとなんと、何と何と何と・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凄いことになりました。

私達のブースの中でも出色の来店客に恵まれておられたのだが、厳しい審査のうえで、参加370ブースの頂点に立たれることになったのでございます。

この太陽光発電シートは従来のパネル型と違い設置場所を選ばず、緊急災害用発電にも威力を発揮する画期的なもの

くるくると丸めて自動車のトランクに入れて移動が可能。

太陽光発電真っ盛りの中にあっても、燦然と光を放つ存在でありました。

門田副社長さん自ら東京ビッグサイトに乗り込んで、陣頭指揮。

二日間ともブースに立ち尽くめで熱心に次から次へと詰め掛けるお客様に、丁寧な説明をなさっておられたのであるが、

その労苦がはっきりとした形で報われることとなった。

この成果はTV番組「ワールドビジネスサテライト」の中でも採り上げられることとなり、やがて日本中の注目を浴びることとなる。

昨年は武雄市がFB良品で東京ビジネスサミット特別賞に輝き

今年は食の部門で、角味噌醤油株式会社さんが「ガッツリ豚汁」で優秀賞

さいかい堂さんが「世知原佐世保茶露プリン」で特別賞

そして、門田建設株式会社さんが大賞を受賞と万々歳なんである。

嬉しさの連鎖で九州ひぜん信用金庫の支店長達は門田副社長を胴上げして喜びを分かち合ったのでありました。

三連休が明けると、早速紹介を頂いた佐世保市役所にも、一番にお礼とご報告に出向くことにしております。

また今回佐世保市から多数のお客様にご出展をして頂きましたことから、祝勝会を兼ねて打ち上げも企画しております。

 

今回、26万都市である佐世保の底力は極めて強いし、そのポテンシャルは素晴らしいとしみじみ思わされました。

これで私たちひぜしんの仕事にも励みになります。

法本豆腐店の胡麻豆腐も良かったし、キリンフーズさんの長崎一口ギョーザも売れる商品だと確信して、色々とマッチングを仕掛けました。

丸協食産さんのレトルトフーズも商社からいい引き合いがありました。

この東京ビジネスサミットは多くの商社・バイヤーさんが押しかけて来られます。

思わぬビッグチャンスが舞い込むのです。

いやー、しかし何より受賞をコーディネートさせて頂いた私たちも、とても名誉なことでございます。

嬉しい、嬉しい、嬉しい・・・・。

信金マン冥利に尽きるとはまさにこのこと・・・・。

支店長たちの喜びも尋常ではありません。

まさにわがことのように喜んでおりました。

いい仲間たちなんであります。

毎年のことながら、長野県信用金庫協会さん、静岡県信用金庫協会さんはとても元気があられます。

長崎県はたちばな信用金庫さんも理事長さん以下5名で視察においでになり、二日間つぶさに会場を回られました。

来年は、この輪が全国の信用金庫にもっと広がることを願ってやみません。

そして、門田建設さんの受賞の知らせが飛び込んできた九州ひぜん信用金庫の19ブースの皆さんからも、大きな拍手が沸き起こったことも付け加えておかねばなりません。

それは二日間共に戦った同志としての連帯の証でもありました。

東京ビジネスサミット2013はこうして、終りましたが、私達はこれからが本番、

持ち帰った色んな新しいビジネス、商材や技術、素材を整理して暮れのひぜしんビジネスクラブのセミナーでお客様にご紹介するという大切な仕事が待っているのです。

そう、もう一つの東京ビジネスサミットが控えているのであります。

そんなことを通じて信用金庫するのが、また楽しからず哉なのであります。

大手の地銀がやらないこと、やれないことを顧客志向でやっていくこと

それで社会のお役に立っていくこと

そこに存在意義があるのだと確信しております。

 

 

 


東京ビジネスサミットでひぜしん大暴れす

2013年09月22日 22時57分06秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

今年で連続9年目の参加となる東京ビジネスサミットで、わが九州ひぜん信用金庫のブースからとんでもないことが起こったんである。

全体で350社余の参加企業400余のブース出展の中。

九州ひぜん信用金庫のブースは18ブース、19社の出展と九州の信用金庫では勿論トップ・・・

といっても九州地区の金融機関ではうちだけの出展参加なのだが・・・。

全国規模でも最大のブース出展を誇ったのであるが、

とうとう、賞を総なめすることに・・・・。

今年の東京ビジネスサミットは主催者のインクグロウ社の頑張りもあって、来場者は2日間で13,000人を軽く超える規模に膨れ上がった。

その中で、佐賀・長崎ひぜん夢街道と銘打ったわが信用金庫の一大ゾーンは、

食あり、食材あり、環境あり、福祉あり、スイーッあり、ITあり、釣り具あり、新技術あり、化粧品あり、SNSあり、自治体出展ありと・・・・

実に百花繚乱、バラエティーに富んだ出展となった。

食部門の優秀賞に輝いた武雄市の角味噌醤油さんは、今年は豚汁で勝負、すでに大手の商社から受注を引き出しているのです。

やはり打って出る前向きな企業にのみ、女神が微笑むのだと思います。

多良町で生わさびを生産している株式会社多良さんも好評の「わさびドレッシング」「山葵ジュレー」を引き連れて参戦

毎年打って出る、この意欲に頭が下がります。

私達のブースは常に人だかりが出来るほどに会場の注目を一手に引き受けたのである。

そして、私達のゾーンの意思統一をはかるために、朝礼から始まる熱の入れようであった。

超優良企業の社長さんも、ごらんの通り一緒に声を出すのがしきたりなんである。

ということで、初日から凄い人だかりでありました。

その頃から私の中で、何か予感めいたものがあったのだが・・・・・

とりわけ昨年、FB良品で見事に特別賞を受賞した武雄市のブースはひきも切らぬ商談の連続で、担当の古賀敬弘さんは、声がガラガラになる人気振りであった。

因みに、日本中の自治体でこの東京ビジネスサミットに参加しているのは、私達の武雄市だけなんである。

武雄市図書館など派手な部分が注目されるのだが、こうして地味な努力を積み重ねでいるのだ。

そして、いかに武雄市が地域振興と市民価値の向上に努力しているかということの現れなんである。

それにしても見て下さい・・・・。この超繁盛振り。

少しは自慢したくもなろうというものであります。

 

私達は19店舗の全支店長を会場に派遣して、お客様目線で、お客様のためにいいビジネスチャンスがないものかと、必死になって情報収集しています。

その成果でお客様のお役に立つだけでなく、武雄市に九州支店を開設された企業さんもいらっしゃいます。

株式会社たび寅さんがその良い実例企業様・・・・。

旅館・ホテルのインターネット予約を150%アップ保証というビジネス

しかも初期費用はたったの5万円だけで、とてもセンスの良いホームページを作ってくれるというもの・・・・・。

現に私達のお客様に紹介して、軒並み売上増加されて喜んで頂いております。厳しい競争激化の中、売上が回復して収益改善された実例が次々と・・・・・。

今年からたび寅九州支店は2名増員されるというから・・・・商売繁盛まことに嬉しい限りです。

さらに、たび寅の秋山社長さんは全国の信用金庫役員向けのセミナーでご講演をなさることに・・・・。

ご縁ある者の一人として、嬉しいことの連鎖・・・・前向きにプラス思考で人と向き合うことの大切さを改めて思わされています。

さて、ここは静岡の水産会社、まぐろのコラーゲンを商品化しておられました。これが食感がよくて、中々旨いのであります。

一緒に行った原田君がさっそく商品化を思いつきました。

それは企業秘密なのですが、びっくりする食のコラボレーション

私も思わず、唸りました・・・・。

この素材は使えると直感しました。

さて、これは佐世保市の㈲さいかい堂さんのオリジナル新スイーッ

「世知原佐世保茶露プリン」

ほうじ茶のケーキと牛乳たっぷりのプリンが合体、中ほどでキャラメルソースをかけて召し上がります。

これが悪魔的な旨さ・・・・・。

これが女性の皆さんを主体に、凄い人気となって出展者もびっくりの大盛況

イケメンの息子さんと美人の奥様も、出展の相乗効果をあげておられました。

そして、その成果もあり、さいかい堂さんはとうとう、食部門の特別賞に輝いたのでした。

その受賞のあと、デパートのバイヤーや大手のスーパーからの有難い受注の商談が舞い込みました。

夫婦でこれまで頑張ってきて良かったねと社長と奥様が固い握手

傍で見ていた私も思わず貰い泣きしたんであります。

 

そして、二日目の一般ビジネス部門の表彰で大変なことが・・・・・。

それはまたじっくりと明日のココロであります。

 

 

 

 

 

 


ひぜしん創立記念日

2013年04月15日 23時59分59秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

土曜日の13日は、わが九州ひぜん信用金庫の62回目の創立記念日(本当は4月11日だけど)

全役職員が久しぶりに武雄に集結して、記念式典は開催された。

佐賀と佐世保、大村、諫早に展開する19店舗のスタッフ

平日は全員が集まるのは不可能なのだ。

今年の新入職員11名も壇上に上って、きちんとご挨拶してくれた。

皆元気があって、実に清々しい。

そしてとても頼もしい。

水をやりすぎてもいかんし、やらなくてもいかんし・・・・。

ちゃんと育ってくれよと、祈る気持ちが大事なのだ。

この中のある女の子は、家に帰って食事を済ませると、毎日信用金庫業務のお勉強をしているのだそうな・・・・・。頑張って努力している人にはちゃんと光があたると思うよ。

鉛筆1本、消しゴム1個作れない私たち、人に支えられて生きている。いや生かされているんだ。

これから社会というステージで、彼らは仕事を通じて恩返しをしていく。

自分の生きる道は、複数存在するのだが、志を持っての道はただ一つ

「すべてはお客様あっての私達であるこ」とをベースにモノを考えなくてはならないのだ。

新人研修で私がした話・・・まだ覚えてくれているだろうか・・・・。

信用金庫というフィールドは、多くのお客様から色んなことを教えて貰える素晴らしいところだぜ。

入社おめでとう・・・。

将来を担ってくれる人財と育ってくれることを願わずにはおれない。

色んな表彰が行われて、全員で労をねぎらう。

頑張った人はさらに上を目指し、頑張れなかった人は今期の再挑戦を誓う。

220名ほどが一堂に会して、館内はピーンと張り詰めた空気が漂う。

私も冒頭ひそかに檄を飛ばした。

まだ、どこかで水漏れがあるぞと・・・・・。

式典の最後はいつものように、私たちの歌「プロペラ」を合唱して終わった。

 

第二部は講演会

東北震災の支援活動に赴かれた消防本部佐賀県隊の活動内容をレクチャーして頂いた。

すべてが異常な中での必死の救助活動のお話に思わず息を呑む。

途中で2回ほど涙が溢れた私。

地味だが、語り口も朴訥であられたが、それが心を打つ。

今年は派手なことはなかったけれど、心に沁みるいい創立記念の日式典であったように思う。

また一年間全員で地域発展のために頑張らねばならない。

相互扶助の美しい花を咲かさねばならない。

しんきんの仲間たちと、そう誓った記念日でありました。