奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1754)

2021-06-12 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「首都感染後の日本(高嶋哲夫著・宝島社新書2020刊)」を読んだ。高嶋哲夫(たかしまてつお1949生れ)氏は、慶応大学(工学部)卒、同大学院修士課程修了。日本原子力研究所に務めた。カリフォルニア大学に留学するなどした後、近未来小説を得意とする作家として活躍している。------

この本の目次は次の通り。“新型コロナウィルスと日本の弱点(首都感染を書いたきっかけ/感染症への準備が出来ていなかった日本/科学的知見の大切さを痛感/自然災害とコロナの相違点/貧弱な日本の危機管理能力/コロナが示した日本のIT後進性/否決された大阪都構想/首都崩壊で示した日本の未来図)”、“首都直下型地震と南海トラフ地震(阪神淡路大震災の忘れぬ記憶/首都直下型地震が起きた場合の甚大な被害/南海トラフ地震の被害予測/現実に起きた新幹線の脱線事故/浸水リスクのある東京の地下鉄/携帯依存社会で起きるデマの恐怖/首都の情報破壊が国家を壊滅させる/震災後に起きる人間の心の問題/人は経験していないことを想像できない/最初の一撃から如何に逃れるか/今求められる現実を受け入れる力)”、“道州制と日本の新しい形(首都移転議論の歴史と経緯/首都候補に浮上した岡山県とその理由/明治時代から続く国家の枠組みを変える時期に来ている/戦前から始まった道州制構想/何より大切なのは自立心)”-------

高嶋哲夫氏は、原子力技術者として前半生を送った後、小説家に転身している。電磁流体力学/核融合の研究に携わって来られたが、その夢は挫折したのであるようだ。原子物理学の難しさにあるのか、ご自身の能力限界を感じられたのかは不明だけれど。理系の優れた知性を発揮して、コロナ感染問題だけでなくやがては列島を襲う自然災害への対処法を分かり易く解説してくれている。

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