奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1752)

2021-06-10 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「考える・書く・伝える~生きぬくための科学的思考法(仲野徹著・講談社α新書2021刊)」を読んだ。仲野徹(なかのとおる1957生れ)氏は、大阪大学(医学部医学科)卒、ドイツ留学/ヨーロッパ分子生物学研究所研究員/京大医学部講師/阪大(微生物病研究所)教授を経て、阪大(医学系研究科)教授。専門は病理学とのこと。------

この本の目次は次の通り。“学問への扉(待ち兼ねゼミ)”、“仲野ゼミのテーマ(学び方が分かれば怖いものなし/本の読み方を身につける/オックスフォード大学の教え学ぶ技術)”、“本番開始(自分の考えをレベルアップする/ギリギリまで熟考/結果が出そうな教え方/文系理系も混ざった14人の新入生/学ぶ技術を鍛えた名著/知的生産の技術/思考の整理学/創造性開発のための発想法/理科系の作文技術/グループ用テーマには正解のないものを選ぶ)”、“最低限のノウハウ1(科学的な考え方を伝授/プレゼンと論文に必須のノウハウ/正確なデータに基づいて考える/出来るだけ単純に考える/合理的に考える/慎重かつ大胆に考える/同じ興味を持っている人と話し合う)”、“最低限のノウハウ2(論文とプレゼンの方法論/なぜレポートより論文を書くと伸びるのか)”、“実践編/初めての個人論文(欠点を見付ける秘訣/エナジードリンクの利用はいいことか/スマホ依存はダメなのか/他人の頭を借りる/書き直しのポイント/文章のグレードを上げる音読)”、“実践編/改善した個人論文(整理して伝え方を変える/他の人のプレゼンや論文を共有する効果/言い回し方一つで伝わり方に違いが/本に出来ると確信)”、“実践編/グループで作る論文(正解のないテーマをどう料理/改善するには創造力を持って具体的に考える)”、“授業終了(皆の感想/ちょっと自画自賛/そして最後の指導/論文に大事なのは論理と面白さ/そして何より親切心)”-------

仲野徹氏は、大阪大学の教養課程の一つ“待ち兼ねゼミ”で自身が担当されている“健康と医学について考えよう”の内容(2020年度)をそのまま本として上梓されたのだ。コロナ禍のテレワークでご苦労もあったようだが、キッチリと仕上げておられる。確かに新入生段階でこのような論文執筆法の伝授を受けておけば、阪大生ならなおのこと鬼に金棒といった効果が望めることだろう。阪大生必読の書だが、社会人大学生にもお勧めの本なのだろうと思った。

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