北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「はっきり見えたボケの入口/ボケの出口(フレディ松川著・集英社文庫2006刊)」を読んだ。フレディ松川(ふれでぃまつかわ1946生れ)氏は、日本医大卒、1978医学博士。1981湘南長寿園病院院長。-------
この本の目次は次の通り。“ここがボケの入口だ(定年後故郷に帰ってボケた人/ご飯まだかねは手遅れ/同じことを何度も聞く/同じ話を何度もする/いつも何かを探している/よく眠れないと訴える/オシャレに無頓着になった/以前と変わったなと思われる)”、“ボケる脳/ボケない脳(脳は美味しいものを欲しがっている/ウォーキングは脳が喜ぶ/脳は記憶を呼び覚ます/声を出すとボケない/偏った脳の使い方をしているとボケる/笑うと脳は活性化する)”、“魔法使いじゃない(私今日死にますから/看護師に遺言を託したおばあちゃん/患者にヘルパーが救われている/楽しかった思い出という名の神様からのプレゼント/家に帰った人/戻ってきた人/鬼嫁は姑をボケから守っている)”、“ボケないための日記の付け方(親をボケさせない/自分もホケないために)”-------
裏表紙の抜き刷り文は次の通り。長生きしたいがボケたくはない。だが多くの高齢者がボケていく。ボケの兆候を見逃さなければ、ボケのトンネルに迷い込むことは避けられる。患者/家族/看護師からの情報から、ボケの実態/看護のあり方/ボケの入口発見の鍵が見えてくる。脳の有効な使い方/生活習慣までボケ防止の最新情報満載。-------
フレディ松川氏の実父は大東亜共栄圏時代のインドネシアからの日本政府招待留学生で、戦後日本に残った人だった(母親は日本人)。だからハーフ特有の視野の広さを感じた。老人医療施設で長年、高齢者を診て来られた経験がこの本に凝縮されていると思った。