21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

バイオマスって何だっけ?

2008年10月05日 22時07分40秒 | Weblog
「バイオマス」は、生ゴミとか木片、余剰農産物を再利用して、エネルギーを取り出すことです。最近では、エタノールの生産にも応用されそうな感じです。が、バイオマス用の施設を公金で建設するのは、税金の無駄です。

 特定の農場から大量の余剰農産物が出るようなブラジルでこそ、バイオエタノールは経済的に利点があるのです。 日本のように点在する小規模の農場・家庭から、生ゴミを集めようとすると、小型トラックが走りまわることになります。その小型トラックが使用するガソリンの量を考えると、「環境に良い」エネルギーとは言えませんし、「経済的」とも言えません。

 「一般の家庭に生ゴミ処理機を設置するとこで、輸送コストを無くせる」と言う考えにも変な誤解が含まれています。まず、「処理費の設置コスト」が膨大な額になるでしょう。がそれ以上に、一軒の家庭からは大した量の生ゴミは出ない。一日に一般家庭から出る生ゴミをすべて再利用に回したところで、コップ一杯の水を沸かすほどのエネルギーも得られません。
 せめて、家庭菜園用の肥料を生産するのが精一杯ですが、「庭のある家」なんて日本にはほとんどありません。


毎晩大量の生ゴミが発生する東京のど真ん中に、バイオマス処理場を建設して、徒歩で生ゴミ回収をすれば話は別でしょう。都民は協力してくれますかね? 大阪府民でもいいですが。それ以前に、都市の真ん中に、ゴミ処理場を建設する許可は下りないでしょう。



日本ではバイオマスは普及しないのです。