急に暖かくなって来た…庭の花木や草花が元気よく咲き出した。
二季咲きの美しく上品な桜”アーコレード(Prunus 'Accolade')”が8分咲き…
昨年古い枝を剪定した”ユキヤナギ(雪柳;Spiraea thunbergii)”と”レンギョウ(連翹;Forsythia suspensa )”繁殖力旺盛でよく茂り、春を知らせる花!
ピンク色、紫色、白色の”芝桜(Phlox subulata)”も地面を覆って、これから長く楽しめそう!…いろいろな種類の”水仙”も咲き誇っている。
庭の芝生の「野焼き」も済ませた
アスぺクタでは「桜まつり」、”ソメイヨシノ(染井吉野)”が5分咲きだ…阿蘇も春本番を迎えた!
杵島岳は2回目だが雪の登山は初めて、途中ベテランのHさんが解説。
杵島岳の頂上に立つと、冷たい風が吹き抜け体が凍える!…山頂には直径約250mの火口がある。東側中腹に「大鉢(直径約500mの火口)」があり、その中に「小鉢(直径約150mの火口)」や溶岩ドームが見える。
頂上から”往生岳”を望む光景である。杵島岳と往生岳は約3,500~2,500年前に出来た玄武岩質のスコリア丘と溶岩流からなる火山と考えらている。
ここでも有名な神話…
健磐龍命は往生岳や杵島岳で弓の稽古していました。家来の鬼八は足が速く、命が頂上から北外輪山の麓にある的石めがけて弓を放つと、的石に矢がグサッと突き刺さります。”鬼八、取って参れ!”と叫ぶと、鬼八は的石めがけて走って行き”命、取って参りました”、矢を続けざまに99本、鬼八は走って拾い帰りましたが”家来と言っても、これでは体がもたんわい”と呟いて、100本目の矢を足の指に挟んで投げ返しました。運悪く矢は命の太腿に突き刺さりました。
命は腹を立て”主人の矢を足蹴にした上、傷を負わせるとは何事ぞ!成敗してくれる”と叫び、鬼八を追いかけ回して”五ヶ瀬川の窓の瀬”で倒しました。
鬼八の靈は寒さが迫ってくる頃(稲穂が黄金の波をうねらせ実る頃)、鬼八の傷が痛み怨みの霜を降らせました。百姓の困窮を見て命は”鬼八の靈よ、傷が痛まぬよう火を焚き続けるから、霜を降らせないでおくれ”と鬼八の靈に呼びかけて、役犬原(やくいんばる)に”霜の宮”を建て靈を慰めました。
阿蘇大明神(健磐龍命)は農耕の神としても崇められています。
杵島岳登山の途中、北外輪山と南外輪山の切れ目”立野火口瀬”を眼下に展望(空気が済んだ日には金峰山や雲仙が見えるのだが…)
有名な神話では
阿蘇大明神(健磐龍命;たていわたつのみこと)は満々と水を湛えた阿蘇谷を見て「湖水を干せば良田になろう!」と考え、外輪山の一角を「エイー!」と二度、三度蹴破ろうとしましたが、蹴破ることが出来ません。そこは外輪山が二重になっていました(ここを二重(ふたえ)の峠と言う)。そこで外輪山の少し南の弱そうな所を「エイッ!」と一蹴りすると、山はこわれ湖水はゴーゴーとすさまじい音を立て流れでました。
ここが”立野火口瀬”…阿蘇谷から流れる黒川と南郷谷から流れる白川がここで合流し、熊本平野を潤し有明海に注いでいる。
”立野火口瀬”は北向山断層(北落ちの正断層)と大津から立野火口瀬に至る断層(南落ち断層)の2つの活断層で低くなっていて、地質的には貴重な所。…9万年前にカルデラが形成された後、古阿蘇湖、久木野湖、阿蘇谷湖の3回湖が出来たが、今は湖が干上がりカルデラの中に5万人が住んでいる。
3月15日 雪の杵島岳に登山した。その時の風景を3回に亘って紹介する。
①中岳と草千里ガ浜
中岳は昨年の12月27日に噴火警戒レベル2(火口周辺警戒)となり火口周辺1km立入禁止、今年3月13日レベル1(平常)に引き下げられて火口見学が可能になった。真近で見る雪の中岳、水蒸気がもくもくとたなびく!
中岳の熱源は、草千里ガ浜の地下6kmにあるマグマ溜まりから供給されている。草千里ガ浜には目玉が2個あり真ん中に鼻がある人の顔に見える。岡本太郎が作成した大阪万博会場の”太陽の塔”と似ていて、その発想の原点とも言われている(?)
草千里ガ浜は2.5万年前に出来た火山。二重の火口があり、外側の火口は直径千メートルの浅い皿状で右(西側)の池がその名残、左(東側)の池は内側の小火口の一部である。