自宅から約3.5km程、南外輪山を登ると”恐(おそろし)が渕”がある。名前からして気味が悪い!
村人の話では”昔は原生林が鬱葱と茂り、薄暗い川に注ぐ滝壺は青黒く澄み、見ただけでもゾーとした”そうだ。
昔話も多く、「川魚を釣り夢中になっていた釣り人の草履と足元の大岩に、大婆蜘蛛が糸を何十にも結びつけていた。気味の悪くなった釣り人は逃げ帰ったが、釣籠の中から『おいおいうばよ、とらえてくだるぞ!』と繰返しつぶやいていた」…
「昔は牛馬の背で草や干草を運んでいたが、この所を通ると急に暴れ出し、乗っている人は跳ね飛ばされた」…
「阿蘇家の絶世の美女姫が、(豊後の殿の申し込みで)嫁いだ間抜けな男から逃げ出して死んでいた場所」などなど…
今は林道が傍を通り、清流が流れ、周辺には先阿蘇火山岩の風化した奇岩が突き出ている!