阿蘇山を眺めて暮らす自由人!

四季の移ろいを肌で感じ、阿蘇で暮らす自由人が見たもの・聞いたこと・感じたこと

杵島岳~草千里ケ浜~米塚(GeoGuide)

2015年08月30日 | 阿蘇ガイド

 暑い真夏が過ぎ、8月も終わり近づき心配された天気は曇り”杵島岳~草千里ケ浜~米塚”のGeoGuideを実施(午前9時30分~午後3時30分)…阿蘇山の降雨量は約3,000mm/年で全国平均の約1,700mm/年に比べると2倍の雨が降る


 今日は、愛知からの男女のお客さん2名(30代)を案内する日だ、南阿蘇鉄道の長陽駅で待合せる。雨が降って杵島岳に登れなかった場合は火山博物館や阿蘇神社に変更になることなど話し合って出発する



 火山博物館の駐車場に車を駐車して”杵島岳”登山を開始、途中2人連れの外国人女性に道を聞かれた程度で、登山者もチラホラと少ない…この登山は途中で阿蘇山の主要なジオサイトを展望できたことや、山頂の東西南北の展望は素晴らしく阿蘇五岳の一つを登頂した達成感に浸ることが出来できて大満足




 霧に煙る活動中の中岳を展望しながら”草千里ヶ浜”の草原トレッキングを1時間、均整が取れた自然の美”米塚”を展望して、久木野温泉(木の香湯)の宿近くまで送る



 草原の草花も多い、”ネジバナ(捩花)”は湿っていて日当たりの良い、背の低い草地に良く生育する、”ノギラン(芒蘭)”、”キカラスウリ(黄烏瓜)”の花




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夏の杵島岳ジオツアー(一の木財団)

2015年08月23日 | 阿蘇ガイド

 ”夏の杵島岳ジオツアーと火山博物館”の催しに安全管理のため同行、班のガイドはベテランのHさんが担当する…小学生への問いかけが上手で、わかり易い話だ!


 ”草泊り”は秋の草刈りの期間中、ススキで作った小屋に野営して採草地まで通う労力と時間を節約した(昭和30年代まで使用)



 快晴の中、頂上を目指す



 野焼きで保たれてきた山麓の草原と人工林の境はくっきり区別できる



 山頂の火口の淵から、火口壁に向って”ヤホー”と皆声を合わせて叫ぶと、ヤマビコが”やほー”と帰って来た



 杵島岳東麓の火口(大鉢)の中を覗く、遠くには九重連山



 草千里ケ浜を眼下に下山を開始



 快晴で、立野火口瀬、金峰山、雲仙まで見渡せる



 ”ススキ”の穂が出だした、秋の足音がする今日この頃、むこうに烏帽子岳(約1,337m)がそびえる




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杵島岳トレッキング…山の草原は涼しい!

2015年08月20日 | 阿蘇ガイド

 杵島岳(約3.65千年前噴火)を夫婦でトレッキングを開始、曇り空、山には霧がかかる杵島岳(約1,321m)の山頂を目指す




 真夏とはいえ山麓の草原を吹き抜ける風は涼しい!



 登山道には、山肌が露出している部分があり、クロボク土(土壌中に有機物が多い土の色は黒い)やスコリア丘のスコリア(噴火の時、玄武岩質溶岩のガスが発泡した岩石)を手に取って観察できる




 山頂から水蒸気を吹き上げる中岳や新しい火山(約2.7千年前噴火)の往生岳(約1,260m)を眺める




 杵島岳東麓の火口(大鉢)の直径は約500m、その内部に小さな複数の火口(小鉢)、溶岩ドームや火砕丘が見える



 山頂の火口は直径約250m、この周りを回ると、阿蘇谷にある一番古い火山(約4.6万年前に噴火)である本塚火山(本塚、北塚、灰塚)や米塚(約2千年前噴火)の火口まで覗くことができる





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米塚、草千里ガ浜(GeoGuide)

2015年08月16日 | 阿蘇ガイド

 心配した天気は幸いにも曇り空、家族旅行の客(レンタカーの6名)を阿蘇駅で出迎える。愛知から飛行機で熊本にお越しになり黒川温泉などに泊まられた後、最後に阿蘇の雄大な大自然を楽しみたいとのこと…希望は”阿蘇中岳火口”だが、火口周辺警報(噴火警戒レベル2)発令中で火口から半径約1km以内への立ち入り禁止のため、代わりに”米塚と草千里ガ浜”を案内する(山久とその妻)



 阿蘇駅から米塚まで、レンタカーを先導して阿蘇山北登山道を登る。北外輪山の雄大な草原に赤牛が草を食んでいる…登山道を車で約20分ほど登ると阿蘇を代表する均整が取れた美しい山”米塚”に着く


 目の前に迫る米塚を見て”なぜ、木が生えず草原があるのか?”、”なぜ、美しい山が出来たのか?”等の矢継ぎ早の質問…人々が約1000年にわたり、野焼き、放牧、採草により草原を維持してきたこと(世界農業遺産)、玄武岩質溶岩が発泡したスコリヤの成層火山で短期間の噴火で形成されたこと(ストロンボリ噴火)を話す



 道路工事で側面が削り取られた”上米塚”ではスコリヤ丘の内部構造を目で見て観察し、”スコリヤ”を手で触り、その手触りや重さを体感



 ”草千里ガ浜”は火山博物館の南に広がる草原だが、約26,000年前に中央火口丘で一番激しい噴火をした2重火山で、南側にある烏帽子岳の火口をも吹き飛ばした


 草千里展望所から、西側の烏帽子岳登山道を歩き、西側の池(最初の噴火の火口)の南を通り、駒立山に登って一休み、さらに東側の池(2番目噴火の火口)の南を通り東側の丘陵(最初の噴火の火口壁上)に登る…今日は曇りで草原を風が吹き抜け、海抜約1,100mのトレッキングは気持ちが良い



 今が盛りの花は、サイヨウシャジン(細葉沙参)…シャジン(沙参)の細葉形という意味



 ホソバシュロソウ(細葉棕櫚草)…花序の上の方には雄しべと雌しべのある両性花が、下の方には雄しべだけの雄花が咲く。根もとにシュロの毛のような葉鞘(ようしょう)の繊維が残っている



 ワレモコウ(吾亦紅)…赤黒いこの花はなに色だろうか? その時みなそれぞれに茶色、こげ茶、紫などと言い張った。どこからか「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえた。「花が自分で言っているのだから間違いない、われも紅とする」で「我亦紅」となったという



 最後に東の丘陵から噴煙(ほとんど水蒸気)を吹きだす中岳を展望…家族旅行(10代から70代)の客、阿蘇の大自然を満喫され大満足!


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庭や土手の草刈り

2015年08月15日 | 阿蘇のくらし

 1週間ほど家を留守にしていたため草が生い茂っている、早朝から庭や土手の草刈りに精を出す


 庭の芝生beforeとafter




 土手beforeとafter




 裏庭の芝生beforeとafter



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真夏に咲く花…西洋人参木、木槿、さるすべりの花

2015年08月11日 | 阿蘇のくらし

 猛暑の中、涼しさが感じられる花木が咲きだした


 ”セイヨウニンジンボク(西洋人参木)”は南ヨーロッパ、西アジア原産の落葉性樹木、枝の先端にやや紫がかった青い小花を穂状に咲かせる



 ”ムクゲ'(木槿)”は韓国の国花、荒地に耐え、切込みに強い



 ”サルスベリ(百日紅)”は幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新していくため、猿が登ろうとしても滑ってしまうため、サルスベリ(猿滑)の名が付いた、又長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅ともいう


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夏の阿蘇山展望(噴火)

2015年08月08日 | 阿蘇のくらし

 猛暑の日々、真夏の阿蘇山を展望する…中岳第一火口で小規模な噴火を観測(12時14分)と気象庁発表、登山規制はレベル2のまま


 写真は発表時間の2時間前、10時15分頃撮影したもの、噴火後は灰色の噴煙が立ち上った


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自治会の清掃(バーベーキュー大会)

2015年08月02日 | 阿蘇のくらし

 例年、夏(8月の第一日曜)と冬(12月の第1日曜)に道路の清掃を行っている…今年は8月2日(日)自治会(丸葉山)員を中心に近くに住む皆さんと協力して道路の周りの草刈りを実施、道路の周りはサッパリした




 参加者は熊本、福岡、大阪、奈良等からの移住者が多い、今年は若者が多く加わっていたのが印象的…里山・里海資本主義(藻谷 浩介 著)の考えに共感する若者が多くなってきて、周辺は新興住宅地のようだ


 今回は途絶えていたバーベーキュー大会が復活、皆さん和気あいあい話が弾む…自然環境の中で、広いスペースに住めるため1世帯当たりの子供の数が3~4名と多い



 阿蘇の高原では放牧された牛ものんびり草を食んでいた


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