「阿蘇ミュージアム(AMUS)設立10周年記念事業」で”阿蘇火山と防災シンポジウム2015”が「くまもと県民交流館パレア」で開催され約150名以上の参加者で賑わう!…私は2013年4月からAMUSに属する”インタープリタ会員(阿蘇ガイド)”である
テーマは”世界の阿蘇 火山と共に生きる”…「阿蘇ミュージアムと地域デザインを考える」(岩瀧敏昭氏)、基調講演は「日本の活火山と阿蘇の今」(中田節也氏;東京大学地震研究所火山予知センター教授)、「火山と防災」はパネリスト4名の話をコーディネータ(山口久臣氏)が進めた
阿蘇ミュージアム(AMUS)は阿蘇や火山に関する総合的な環境教育と広報を行っている
日本の活火山は東日本大震災以降、火山活動も活発化して来ている
阿蘇山の活動は全体的に1930年代から下降ぎみ
阿蘇中岳火口の2015年3月の様子
”巨大噴火前後の外輪山地形復元調査”の学術調査に参加…初回は「阿蘇一の宮グリーンロード」沿いに国造神社から登り阿蘇火砕流堆積物を観察しながら渡辺先生からレクチャーを受ける、私は2014年7月から”阿蘇ジオガイド協会会員(阿蘇ガイド)”である
阿蘇山は4回の巨大噴火があった、約270,000年前(Aso-1)、約140,000年前(Aso-2)、約120,000年前(Aso-3)、約90,000年前(Aso-4)である…国造神社付近のカルデラ底から外輪山のミルク道路に至る道を登るとAso-1からAso-4までの火砕流堆積物を観察することが出来る
Aso-1火砕流堆積物…転石、柱状節理の割れ目で自然に切断された岩石、強く溶結して固い
Aso-1の火砕流堆積物(輝石流紋岩質)で、火砕流堆積物の特徴はレンズ(溶岩の破片であるスコリア・軽石が押しつぶされた)の成分に現れるため、周辺のマトリックス(火山灰等)とは区別する必要がある
Aso-1とAso-2の間に、風化した赤みを帯びた(鉄分を含む)土壌がある…噴火がなかった平穏な期間の土壌…粘土質で不透過質な土壌、浸み込んだ水はこの上を流れ湧水となる
Aso-2の下部は強く溶結した黒曜石のレンズの目立つ溶結凝灰岩(手野の名水付近)…通常、Aso-2等の岩石の年代判定は地層の上下の連続性と岩石の特徴を分析・観察して判断しているようだ
Aso-2の上部に行くほど斑晶(大きな結晶)の乏しいスコリアと火山灰を主とする弱溶解~非溶解の堆積物に変化する…3時間ほどかかったが半分の工程で今日は終わり、雨も降ってきた!
”香港ジオパーク”が企画して”香港LionsClub”のメンバー13名が大観峰を訪れた、この英語ガイドを3名で実施…天気は晴れ、大観峰から阿蘇五岳や中岳の噴煙、阿蘇谷や北外輪山の草原まで展望良好!これで50%ガイドは成功だ
入り口の看板で”大観峰の概要”を説明、大観峰の頂上ではNガイドが図やカルデラ君を用いた見事な解説とデモ実演、カルデラ先端の展望所ではFガイド(妻)が涅槃像や阿蘇の様子を説明…ガイドの熱演に客大満足、集合写真を沢山撮影
帰路、キスミレが咲く草原を展望しながら散策、アカホヤ(約7,300年に飛んできた鬼界カルデラの火山灰の地層)について説明、ツアーは約1時間で終了
上空からヘリコプターで火口や草原を俯瞰することを希望、駐車場でバスを見送る(Have a nice journy!)
”観桜会食”の交通機関はバスを利用、南阿蘇・久木野庁舎前(10時5分発)→熊本市・通町筋(11時8分)、帰りは熊本市・交通センター(15時42分発)→南阿蘇・久木野庁舎(16時52分着)…最近は利用客が増えてきているようだ、酒を飲む場合はバスが一番良い
今年も昨年と同じ場所(KKRホテルの”日本料理まつり”)、同じ日(4月2日)に開催された、 9名(91歳~68歳)のOB先生が集結し「観桜御膳」に舌鼓して談笑…春雨が続いたが幸運にも4月2日だけ晴天に恵まれた、熊本城の桜も満開だ!
昼食後はテーラウンジ「チバジョウ」で”利休珈琲”(ほっと一息お城を望む特等席)を飲みながら近況報告等…最近は大学のテニス練習にも顔ださず、皆様にお会いする機会が少なくなった
阿蘇に住んでいると会食後、熊本城の「桜見物」も楽しみの一つ…木曜日だが晴天で花見客多数
武者返しは何時見ても美しい
帰路、阿蘇山を望む南阿蘇・久木野小学校の桜は8部咲き