南阿蘇村の地震跡(阿蘇大橋、高野台等)を中心にガイドする…福岡県高等学校地理研究会・北部支部の皆さん
草千里から阿蘇南登山道を下りながら~烏帽子岳の尾根崩落~池ノ窪公園~南阿蘇村の概要について説明…池ノ窪園地、南登山道から南郷谷を展望、
阿蘇大橋(位置、歴史、橋の”崩落の原因”)や周辺の状況(”地震の被害”、”活断層と河岸崩落”等)について地震の体験を含め話す…地震で崩落した阿蘇大橋は残されている。崩落山麓の急斜面をロッククライミング(ユンボ)機器を使って無人で行っていた作業は終わっていた
被災した12軒の家屋は撤去され敷地が整備された高野台団地、地震で壊れた”車”や小公園の”地割れ”、京都大学火山研究センター山麓の”地すべり”の爪痕は残されている
”断層”や”地すべり”の凄まじさと自然の恵み”景観”や”環境”のすばらしさも体感されたことでしょう…我が家(南外輪山山麓)から展望する阿蘇五岳、田園や民家の風景
阿蘇南登山道は10月4日開通した、南阿蘇村から阿蘇山頂(草千里)まで約30分に短縮された…11月5日の時点では一部片道通行の区間が残っている
池の窪園地の牛の放牧、”池ノ窪タフリング”がよく見える
烏帽子岳を南東から展望すると、尾根に沿って地滑りが頻発している
中岳の山麓は火山灰に覆われて荒涼としている
”阿蘇火山博物館”では「世界のカルデラ講演会」”アメリカ イエローストンと阿蘇”が開催された…スーパーボルケーノ「イエローストーン」モンタナ州立大学 デイヴィッド ボウエン 氏、阿蘇カルデラとイエローストーンの比較 東京大学名誉教授 荒牧重雄 氏」の講演
約20年前、”コンピュータ教育の調査”のためモンタナ州(熊本県との姉妹州)を3週間ほど訪れた際、イエローストーン国立公園に2日程立ち寄った。公園に着くと8年前(1988年)人力を超えた山火事のため公園の36%消失し大雪が降るまで続いた山火事で真っ黒になった焼け跡に緑が芽吹いていた、草原にはバッファローやエルクの群、巨大な間欠泉、色や形態が異なる自噴の温泉群に圧倒された記憶が蘇る…国立公園に指定して自然の生態系や景観を守ろうとするアメリカの強い意志が感じられた
一方、「阿蘇くじゅう国立公園」「阿蘇グローバル・ジオパーク」に造られる”立野ダム”は生態系の破壊、景観の破壊、下流域への2次災害が危惧されている。後世(子孫)に悔いを残さぬためにも地域住民、自治体、地質・環境の専門家を含めた幅広い議論が必須である