5/22から『阿蘇ガイド養成講座』が始まった…”ガイドの要領”を見聞するため「大観峰コース(阿蘇カルデラや五岳を遠望する)」に夫婦で参加
大観峰の眼下に「阿蘇カルデラ」が広がり、さらに涅槃仏姿の「阿蘇五岳」(中央火砕丘)を遠望する絶景のビューポイント
後ろを振り返れば、北外輪山の雄大な草原が果てしなく続く!…この草原は、これまで約千年間の長きに渡り、人が手を加えて(野焼き、刈り草、放牧)維持して来た、昨年、世界農業遺産となっている
阿蘇を代表する”ハナシノブ(花忍)”種から育ち開花した…氷河時代に中国東北部や朝鮮半島から日本に渡って来て、阿蘇の冷涼な気候で生き延びた大陸系遺存植物(絶滅危惧種)
高森町の中心から国道265で外輪山を越え、途中から高千穂方面へ向かう国道325を10km程走ると草部吉見神社の標識があり、200m程細い道に沿って進むと吉見神社…高千穂に近く、神秘的な山深い所だ!
社殿には神武天皇の第一皇子、日子八耳命(彦八耳命)ほか12柱を祀る
鳥居より石段を百数十段下ったところに社殿がある「下り宮」、日本三大「下り宮」の一つで珍しい配置だ!
”吉ノ池”と呼ばれる湧水池…神社の境内は、地元の人々によって良く整備されていた
【補足】”彦八耳命(神武天皇の第一皇子)”は健磐龍命(阿蘇大明神)の妃”阿蘇都媛”の父親…健磐龍命の父親は”神八耳命(神武天皇の第二皇子)、健磐龍命と阿蘇都媛は従兄弟同士
久しぶりに妻と俵山交流館「萌の里」にある”野菜ビュッフェ”で昼食、家庭の味がする種類が多い野菜料理(煮物、野菜やポテトサラダ、椎茸…)で腹いっぱい…ヘルシーな食事だ!
コーヒー、デザートで足
俵山は阿蘇火山の誕生前(27万年前)に出来た火山(先阿蘇火山)で古い岩石で出来ている…10年一昔、俵山を貫通する2本のトンネル(俵山トンネル、南阿蘇トンネル)が完成、南阿蘇村から西原村を経て熊本市までのルートが近くなった…トンネルを抜けると景色や気候が一変するのを肌で感じる!
「萌の里」から望む”大峰火山”は9万年前の火山、大峰火砕丘(大峰山;409m)と高遊原溶岩からなり、高遊原溶岩台地(東西9km、南北4km、厚さ100m)には熊本空港が作られている
毎日眺める山、夜峰山(913m)は中央火口丘群に属する火山(玄武岩質の溶結火砕岩からなる)で高岳、中岳や烏帽子岳より古く約5万年前に出来たと考えられている…頂上にはNHKや熊本4民放のテレビ塔があり、我が家もここから電波を受信している
夜峰山の北東には「池の窪タフリング」と呼ばれる小さな火砕丘がある
ここにも「神話」がある
健磐龍命の妃、阿蘇都媛(あそつひめ)がお産をされる時、身重の御姿を見られるのを嫌われる媛の願いを聞き、命は一夜のうちにこの山を築き、山の陰に産所を設けられた。夜峰というのは、一夜のうちに作った峰という意味…早急に築かれた山が崩れたら大変と「クギ」を4本用意された、夜峰の南麓に1本「クギ」を打ち1本で大丈夫と見定められ、残り3本は白川を隔てた南外輪山に投げ麓の3ケ所(上のクギ野、中のクギ野、下のクギ野)に突き刺さったと言われている(久木野の地名)。