Riyo(里誉)’s クレヨン

世田谷区桜新町のスピリチュアルカウンセリングサロン「フォルテネージュ」です☆

マスターの言葉からの連想

2010-11-10 | フォルテネージュ

「僕の目標は、就職して3年以内にトップセールスマンになることです!」
その大学生の青年は、美しい目をキラキラさせながら、語った


彼は、すでに、第一線で活躍する先輩から、
「できるだけ、高い目標を設定して、何が何でも頑張ることだ」と、教えられていたよ
「情熱だ!パワーだ!常に、上を目指せ!」ってね




それを聞いたマスターは、
「お前は良いものを持っている。それは、人が好きだということだ。」と言った後、

「だが、<3年以内>とは、<永遠に来ない>ということだ。 そして、<トップ>にこだわることでお前は何かを見失うだろう。
本当のトップセールスマンは、意外なほど、柔らかい物腰をしているものだ。」って、言ったんだ

青年は、戸惑いを隠せない様子だった
言葉を失って、マスターを見つめていた

 

 

 

 

 

 

 

そのやり取りを聞いていて、私は自分の経験を思い出していた

もう10年以上前のことになるけど、

あるきっかけで、英語を話せるようになりたいと思った私は、
スクールに通い、英字新聞と格闘し、InterFMを聴き、ペーパーバックを持ち歩き、映画は副音声にするなど、
生活のできるだけの部分を英語にしてみたことがあった

夫とも英語で話したりしてたっけ・・

夏休みには、2,3週間、英語圏の国でホームステイしながら語学学校に通うなんてこともしたよ

なんか、楽しかったなあ、
あのころ、ワクワクして英語に接してたって思う

 

 

 







そして、あるときから、TOEICに挑戦し始めたんだ
毎回、受験するたびに、上がっていくスコアが嬉しくてさ、


いつしか、英語を話したいという私の情熱は、TOEICのスコアを上げることに、その照準が移っていった

TOEICのスコアを上げるためのテキストを買い、TOEIC形式で勉強し、
頑張って、覚えて、問題をこなして、

そして、スコア800を取ったとき、
私は、その結果に安堵して、

次に、英検に挑戦して、準1級合格という結果を得て、自分を褒めて、


それから、徐々に、私の情熱が引いていったんだ


そう、私がやっていたことは、本末転倒だったと思う
どおりで、楽しくなかったはずだよ、はは

 







 

たぶん、マスターは、青年に、そのことを言っていたんだと感じたよ

自分が心から良いと思った商品を純粋に喜びを持って人に勧めることさえしていれば、
パワフルに、がむしゃらに、頑張らなくても、
時期が来れば、その青年は、自然と、トップになれるんだ

トップは目指すものではなくて、真髄を見据え続けていた人に、結果として、ついてくるもの

どんな売り方でも数をこなせばトップになれるけど、そういうパワーを発揮し続けていると、
お前は、長く続かず、つぶれるぞと、警告していたんだね


いつしか、試験が目標になって、英語を話す喜びから、私が、遠ざかったように・・








 

 

 

いつも、ものごとの真髄を見ていたい
一番、大切なことに、しっかり、照準を合わせていたい

いつも、尊敬と愛と感謝と喜びとともにあれば、何をするかは関係ないとさえ思うんだ