<慈悲>という言葉には、
どうして、<悲しい>って字が使われているんだろうって思ってた
思いやりや愛情を表す言葉に、
<悲しみ>があるのは、どうしてだろうって
どうして、<悲しい>って字が使われているんだろうって思ってた
思いやりや愛情を表す言葉に、
<悲しみ>があるのは、どうしてだろうって
仏教用語の<慈悲>って、
仏や、菩薩が、人間の苦しみを抜いて、楽を与えることなんだって
その人の抱えている人生の苦しみを、一緒になって、うめき、悲しむことは、
マラソンの伴走者みたいに、力強いサポート力を発揮して、
その人が、魂の奧深くに閉じこめていた涙を、たくさん流すことを助けるんだ
悲しみは、涙に溶けて、少しずつ、流れ出ていくんだね
そして、流れ出て空洞となったその部分には、
歓喜が、安堵が、流れ込んできて、スペースを埋めてくれる
喜びに満たされたそのときもまた、
瞳には、クリスタルな滴が光っているってことも少なくない
だから、
人の心には、
悲しんだ分だけ、
新しい光が入ってくるよって、言われるんだ
涙と愛の源泉は、実は、同じ豊かさをたたえていて、
たくさん、悲しむ人が、
そのまま、たくさん、喜ぶ人で、
たくさん、涙を流す人が、
そのまま、たくさん、愛する人、なのかも知れないね
ほら、そこの泣き虫さん
あなたが、正真正銘、本当に豊かな人だってこと、私は、知っているよ