『SUSHI GIRL』&『人生の特等席』

2012-12-30 21:21:21 | 映画&ドラマ

  

11時10分から『SUSHI GIRL』、一度退場して同じ座席に坐り『人生の特等席』を観ました。


 閉館が決まった銀座シネパトスが絶好調です。今年最後の映画は、ニワトリさんが名画座館長だったら、やったに違いない二本立てとして観てきました。
 

 『SUSHI GIRL』(11)は、巷で囁かれているようにタランティーノの『レザボワ・ドッグス』×『キル・ビル』な作品で、個人的には「痛い」バイオレンスシーンはもう勘弁してもらいたいところなのですが、70年代の映画のように「暴力」が健全な娯楽として機能していたので、耐えられました。『キャンディマン』のトニートッド、『ネバー・エンディング・ストーリー』の凛々しい少年アトレーユの使用後、誰もが知ってる『STAR WARS』のルーク・スカイウォーカーのなれの果て(特殊メイクじゃないなら驚きです)、『ターミネーター』『エイリアン2』のヒーローだったマイケル・ビーンのしょぼくれた顔を観るだけでお釣りが来ます。B級映画ファンなら知らない人はいないダニー・トレホの贅沢な使い方といい、監督はよくわかっている! そして題名になったSUSHI GIRL=コートニー・パームの横たわっているだけなのに檀蜜以上の美しさと、我らがスーパースターのソニー千葉の存在感。粗を探せばボロボロ出てくるでしょうが、完璧でした。

 そしてイーストウッドの『人生の特等席』(12)。シネパトスがイーストウッド?と言うなかれ。ここで観るから、いいんだよ! 監督イーストウッドが俳優イーストウッドにあてた『グラントリノ』(08)は遺作といってもいい映画でした。監督イーストウッドは以後も精力的に作品を発表してますが、ついに俳優イーストウッドも還ってきた! そう、『人生の特等席』は、監督を気心の知れた友人に任せて気楽に演じていた『ダーティ・ファイター』シリーズや『ピンクキャデラック』の延長線上にあるロードムービーで、彼が監督したロードムービー『センチメンタル・アドベンチャー』と同じように親子の話(今回は父と娘だけど)なのです。娘を演じた今を時めくエイミー・アダムスは間違いなくイーストウッドが共演したかった女優で、『ダーティ・ファイター』シリーズでヒロインを務めたソンドラ・ロック以上にチャーミングな魅力を振りまいていました。彼女の映画と言ってもいいくらい!

 先の『SUSHI GIRL』が70年代テイスト溢れるホラー映画なら『人生の特等席』もまた70年代の匂いのする爽やかな娯楽映画で、それを敏感に嗅ぎ取ったシネパトスは、なかなかやるじゃない? 同じようにハシゴした観客がいなかったのが残念だったけど、12月30日だというのに、どちらもお客さんがそこそこ入ってました!


コートニー・パームのおかげで、『レザボワ・ドッグス』や『キル・ビル』より好きになれました~♪


ジョン・グッドマン(左)も、いい味出してました。あと、『ターミネーター2』のロバート・パトリックも!


   

 銀座シネパトス最後の上映は、1月がスティーヴン・セガールの娯楽アクション『沈黙の監獄』と、戦争ドキュメンタリー映画『アルマジロ』というこれまた素晴らしいラインアップで、ラストの作品が、ここシネパトスで撮影された『インターミッション』。信じられない豪華キャストが集まったのも「シネパトス」だったから・・・。感無量です。


 お昼を食べる時間がなかったので、木村屋でパンを買って上映時間の合間に食べました。久しぶりのカレーパンとアンパンが美味しかった~。写真は、巨大桜アンパンの鏡餅です。映画を観た後は、雨の銀座でウィンドウ・ショッピングを楽しみました。引き続き、FBでUPしようかなあ~♪
 (どうでもいいことだけど、投稿時刻が21並びになったのは偶然です)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿