物欲の秋(続き) ~脳みそ、ウニです・・・

2009-11-16 02:19:00 | 独り言&拾いもの


 『ウェルかめ』のヒロインの頭の中は、ウニから春爛漫(三月兎)になったみたいですが、ニワトリさんはいよいよウニになってしまいました。というのも・・・
 土日は、「1万歩」歩きにいった以外は家にいました。クルミさんを膝に乗せているだけでは退屈なので、つれづれなるままにカメラのことなどを考えていました。
 このたび発売されたEOS7Dは、鉄道や動物といった動きものを撮りたい人のための一眼レフといってもよく、将来的にはサンニッパなどの大口径レンズで編成写真を撮ったり、野鳥の写真を撮ってみたいニワトリさんにもうってつけのカメラです。
 もちろん、ニコンのD300Sでもいけるのですが、ニコンにすると、レンズも一から揃えなければならない点がちょっと・・・。キャノンなら、EF28mm F1.8USM、EF50mm F1.4USM、EF85mm F1.8USM 、EF200mm F2.8L ⅡUSM といった大口径単焦点レンズと、シグマ90mm F2.8マクロレンズなど、手持ちのレンズが活かせます。
 広角側と普段持ち歩くカメラをリコーGRデジタルⅢ(28mm F1.9)にして、EOS7Dに28mmか50mmの明るいレンズを装着、90mmマクロと鉄道用に200mmを携行すれば(APS-Cサイズだからサンニッパを持ったも同然)、鬼に金棒ではありませんか。EOS7Dはレンズキットを購入すると約27万円かかるけれど、ボディ単体は約19万円。差額でちょうどGRデジタルⅢを購入できるという計算。
 これを断行してしまうと貯金がゼロになり、家庭劇場のブルーレイ化は再来年まで凍結ということになりますが、「それでもいいじゃないか幸せならば~♪」なんて大きな気持ちになったニワトリさんは、しまっておいた箱からレンズを一つひとつ取り出して、カビなど生えていないか点検し始めたところで・・・ちょっと待った~!

 確かにEOS7Dは素晴らしいカメラです(3000円払ってムックまで買って・・・)。でも、今絶対に必要なの? 胸に手を当てて考えると、1年後にはまたモデルチェンジされるのでは? という思いが頭をもたげてきました。 
 2年前に自分がα700を買ったとき、比較検討したのがEOS40Dでした。予算的な問題もあって見送りましたが、1年後にEOS50Dが発売され、その1年後にはEOS7Dが登場しています。もしもEOS40Dを買っていたら、EOS7Dに複雑な感情を抱いたでしょう。毎年モデルチェンジされるなら、いつ買うべきだろう?
 その見地からEOS7Dを眺めてみると、不満な点がほんの少しあります。1秒間に8コマと、EOS7Dは抜群の連写速度を誇っていますが、RAW+JPEGでは最初の6~7連写でバッファーがいっぱいになってしまいます。自分はJPEGしか使ったことがないので関係ないといえば関係ないのですが、来年か再来年発売されるEOSで、この点が改良されるかもしれません。それから、最近流行りのデジタルフィルターが、EOS7Dには全く搭載されていないので、モデルチェンジの際に、ミニチュアやトイフォト、ポラロイドといったアートフィルターが導入されるかもしれません。オーバースペックな1800万画素をやめるかもしれないし・・・(現に、コンデジの愚かな高画素競争は終わった)。そうしたことを考慮すると、今買わなくてもいいのでは?という結論に達しました。

 この結論に達するまでは、α700とレンズ2本を売ってEOS7Dを買うことまで考えていたのですが、原点に返って自分がなぜα700を選んだのかを、今一度考えてみました。ひとえに、説明書入らずの操作性と、キットレンズのDT15-105mm F3.5-5.6 の描写力と広汎性に惚れこんだからです。このレンズは『CAPA』のレンズ大賞にも選ばれており、広角側の歪曲差が若干目立ちますがボケ味が素直で、35mm換算すると24~
157mmという画角が非常に使いやすく、最短撮影距離も40cmとズームレンズにしては寄れるので、望遠側をマクロ的に使えたりして、旅先などでは交換レンズを必要としません。AFの速さ&精度と高感度画質はライバルに劣るけれど、Dレンジオプティマイザーの威力は絶大で(その後他社も追従した)、見た目に近い写真が撮れる点を評価しました。α700は既に生産を終えたと言われていますが、この秋発売された弟分のα550に買い換える気はもちろんありません。今のままで充分使えるのだから、使い倒してから買い換えればいいじゃないか、という気持ちになりました。
 仮に、EOS7Dのボディを買う気持ちがあるなら、思い切ってミノルタ時代から定評ある35mm F1.4Gレンズ(約18万円)を手に入れてしまう、というのはどうだろう? GRデジタルⅢに広角側とスナップを受け持たせ、
α700に35mm F1.4Gを装着、DT16-105mmの使い勝手の良さのせいであまり稼働していない高性能Gレンズの70-300mm F4.5-5.6G SSMを持ち歩けば、やっぱり鬼に金棒だよね?

 脳みそをウニにしながらこんなことを考えていたのですが、脳内だけでもようやく今後の方向性が固まり、具体的にGRデジタルⅢだけは買おうと決めた矢先に、昆虫写真で有名な海野和夫さんの記事に偶然目がとまり、「ん? リコーGXR? 50mm F2.5マクロ・・・何これ?」。GR、GXシリーズといえば、GRデジタルユーザーの鉄道写真家、広田泉さんも何か発信しているかもしれないと思い、ブログを確かめたら・・・ビンゴです!
「これがGXRの正体か! 凄い・・・(ブログを読み進める)・・・えっ、PEN2って何?」
 驚いたことに、リコーはGX200の後継機に、一眼レフのようにレンズ交換のできるGXRを用意していたのです。画期的なのは、レンズだけを交換するのではなくユニットごと交換してしまおうというアイデア。今回発表されたレンズユニットは、GX200で培われた24-72mm F2.4-4.4VCと、GR50mm F2.5マクロの2ユニット。ズームレンズの方は画素数を下げ、手ぶれ補正をつけてきました。50mmは映像素子をAPS-Cとしたため、明るく階調豊かでボケ味も素晴らしいレンズに仕上がっているそうです。「GR」の称号がついているのだから、期待していいと思います。
 ボディと二つのレンズユニットを購入すると、奇しくもEOS7D単体とほぼ同じ値段になってしまいますが、これ欲しい・・・! とりあえずリコーのHPを飽きるまで眺めてから散歩がてら立川まで歩き、量販店でカタログをもらってきました。

 E-P2は、デジタルPEN(E-P1)の改良型(メーカーに言わせれば上位機種)だそうです。三ヶ月で旧型になってしまうなんて、PENを買わなくてほんとに良かったと思いますが、E-P2のボディに専用電子ビューファインダーを装着し、割高は承知でルミックスのG20mm F1.7APSHレンズ(35mm換算40mm相当)を組み合わせると約17万円。EOS7Dに限りなく近づいていきます。マイクロフォーサーズの強みは、全てのレンズを装着できる点にあって、OM-2に使っていたズイコーレンズも使えるし、他社製のレンズで遊ぶも良しと、1台のデジタルPENで色々楽しめます。豊富なアートフィルターにミニチュアライズ(ジオラマ)とクロスプロセスフィルターが加わったことだし、多様な表現とシステムの拡張性に関しては他を圧倒しています。
 ちなみに、EOS7DからGRデジタルⅢ、35mm F1.4Gレンズ、GXR、EP-2まで、全部買ったら78万円! 秋の夜長の夢のお話でした。

 リコーGXRに興味のある方は、 → ここをクリック (スペシャルサイトもあります)
 オリンパスEP-2に興味にある方は、 → ここをクリック


最新の画像もっと見る

コメントを投稿