『ちりとてちん』 ~第2週「身から出た鯖」

2007-11-04 13:55:40 | 連続テレビ小説

                   




 自分から進んで「B子でいいよ」と言ってしまったことが「身から出た鯖」だったのか、9年間の長きにわたり、我らが喜代美(子供時代も可愛かったけど、貫地谷しほりさん、すごくキューティーハニー〈意味不明〉で、アホのニワトリも「君のためなら死ねる・・・」)は、アホの友春(清海の兄なのにアホなんだね~)や、「ちくわの友」の順ちゃんのような理解者、判官贔屓、天の邪鬼がいるのに、太陽のような和田A子の陰で脇役人生を邁進しているのであった。
 これって、子供の頃や自意識過剰な青春時代に誰もが感じたことではないでしょうか? どうしてもっときれいに生まれてこなかったのかとか・・・「勉強しろ勉強しろ」って言うなら、もっと頭良く生んでくれればよかったんだとか・・・バツバツちゃんとこみたくお金持ちの家に生まれたかったとか・・・マルマル君のお姉さんがうちの姉ちゃんだったらよかったのに・・・など、ないものねだりというか、他人の持ち物はよく見えるんだよね。
 だけど、ものすごく優秀な(きれいな)兄弟姉妹が身内にいたりしたら、B子の悩みは他人ごとではなく、とても辛い現実でしょう。私は大変な天の邪鬼なので、こういう場合は必ず、A子の影に隠れてしまうB子を好きになります。塗り箸じゃないけど、「彼女の魅力は自分にしかわからない。磨けば素敵な模様が浮かび上がってくる」と、「足長おじさん」か「紫のバラの人」的な行動に走り、サブリナかイライザになった彼女は素敵な恋人も見つけ幸福に、それを見届けたニワトリは「寅さんよろしく旅に出る」というパターンを繰り返してきました。




                   

 妄想突入1秒前のうるうるB子(「な~んだB子かよ!」)と、叱咤激励する順ちゃん!(サイコー)そして、スタッフに「鉄」がいるのだろうか、ここでもキハ58が・・・


 「恐竜の骨」の件では胸が痛みました。でも、順ちゃんが言うように、「あんたが持っとったら、何十年たってもただの石ころだったんと、ちゃうかな?」というのは真実で、脇役人生がいつの間にか骨まで浸みこんでしまったのですね。ここが踏ん張りどころだとわかっていながらも、三味線の練習を最後までやり遂げることができず、A子や仲間たちに照明をあてるという(照明は立派な仕事ですがこの場合は)最悪のパートを「いいよ」と、簡単に引き受けてしまうB子に涙しました。
(A子はバツが悪そうでしたが、頼むな、そんなもん!)
「A子と交換した石を海に投げ捨てた負けん気はどこへ行ってしまったんだ~、しっかりせいB子! どんな失態をしでかそうと、俺がいつもそばにいるから遠慮せず思いきりやってみい~」
 いますぐテレビ画面の中に入っていきたいニワトリでしたが、うなだれるB子に順ちゃんが150キロ級の気持ちいい直球(言葉)をズバッと投げこんで慰めてあげたので、持つべきものはやはり「ちくわ(竹馬)の友」だと思いました。そうだよ、ど~んと、人生のど真ん中歩いとったらええねん!
(順ちゃん、いいなあ~。婿養子になりたい~♪)


 「何としても自分を変えたい・・・」そんな一心が、「お母さんみたいになりたくない」という明らかに真意ではない台詞になってしまったのですが、取り返しのつかない言葉を口にしてしまった彼女に対する思いやりというか、お父ちゃんと糸子さんの取った態度、素晴らしかったです。そして、小次郎あんちゃんも、若年寄の弟も、小梅さんも皆、彼女のことを案じていたんですね。それが、屈指の名場面に集約されて・・・
 泣いて泣いて泣いて笑いました。
                 

                   

 文化の日の午後は、「ちりとて」DAYでした。2時スタートの「土スタ」では、貫地谷しほり&青木崇高の二人に、お父ちゃん&小次郎さん&正平が加わり、最後に五木ひろし(本人)まで出演して大いに盛り上がり、3時からは友晴&小草若のアホコンビが5週までの名場面を振り返る特番が組まれました。最近、ことあるごとに「ふるさと」を口ずさんでいる自分がいます~♪ 


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