ケンムン(岩本多代=作)
冒頭、どんな映像が飛び出すだろうか、わくわくしながらDVDレコーダーの再生スイッチを押すと、第21週の「キィ ~~~!」
ツチノコ談義に夢中になってる町子さん(しかも、私がこそっと写真に撮ったあの顔)の映像が流れた後は、出るわ出るわの百面相? 嬉しいやら懐かしいやら、主題歌の「ひとりよりふたり」が流れてくる前に、盛り上がってしまったのです。
『思い出スペシャル』は、原作者の田辺聖子さんのインタビューや、種子島ロケ&大阪ロケを交えながら、全26話をダイジェストで語っていくのですが、その前のドラマの総集編やスペシャルのときの「違う話ではないのか?」といった疑問を感じることもなく、つぼを押さえた編集に「うんうん」と頷きました。
歌(踊り)あり、笑いあり、涙あり。『芋たこなんきん」は盛りだくさんな内容のドラマだったと、改めて思いました。藤山直美さんと國村隼さんが演じた夫婦は正しく史上最強、理想のカップルで、「中途半端と中途半端が二つ寄ってトータルしたら、人生満タンやないか」という徳次郎さんのプロポーズの言葉は、皆さん既にご存じのように、徳次郎さんのモデルになった川野医師のプロポーズの言葉でもありました。
徳永家(川野家)の故郷になる奄美大島を訪ねたのは、健次郎の母イシを演じた岩本多代さんと、三男の隆を演じた土井洋輝くん。二人は島に着くと、奄美で最も知られた妖怪ケンムンを探しに行きました。資料によれば、毛の生えた河童といった感じですが、地元の方の話を伺うと、今でもそこらへんに潜んでいる感じ。ケンムンに遭った話を嬉しそうにする人々から、ツチノコ伝説にも似た楽しさが感じられます。
ケンムンに「相撲を取ろう」と誘われても、絶対応じてはいけない・・・と語り継がれるように、ケンムンは怖い妖怪でもありますが、ガジュマロの木にはケンムンが住んでいるから、むやみに木を切ってはならないとも、言い伝えられてきました。ケンムンの呼び名は「木のモノ」が変化したものだ言われています。豊かな奄美の森の守り神だったのかもしれません。
文献に出てくるケンムンとガジュマロの木
岩本さんと洋輝くんがケンムンの素焼きを作っている頃、大阪では、徳永医院に勤める看護婦の鯛子さんを演じていた小西美帆さんが、かつて田辺聖子さんの実家の写真館があった場所を訪ねます。ドラマでも描かれたように、大阪空襲がなければ、写真館は今も健在だったかもしれません。町子さんの少女時代のエピソードは、ハイカラな大家族ならではの楽しさに満ちていて、なかでも、お父さんとおじいちゃんのキャラクターには心惹かれました。
小西さんは、昭和モダンが今も残っている建物を訪ねていきます。生駒ビルヂング、船場ビルディング、そして田辺聖子さんの芥川賞受賞記念会場にもなった綿業会館。大阪に行ったら、是非とも訪ねてみたい場所でした。
(上)モダンな時計館の生駒ビルと、まるでヨーロッパな船場ビル
綿業会館内。ここでも撮影が行われていた。な~るほど・・・
明日は夜業もありますが、明日に続きます。
なさい~
「思い出スペシャル」いつか再放送があるといいですね。私もチェックしておきますが・・・
だいたい、こんな感じだったのですが、いかがだったでしょうか?
仕事の方は峠を越えました。KEIKOさんも、出張お疲れ様でした~
う~ん、今更ながら録画失敗が悔やまれます。
別のサイトでも、スペシャルは良かったとの記述を目にしました。くやしいですー。
私は、スペシャルがあると知ったとき、新たなエピソードが放送されるのかと、早とちりしていたのですがそうではなかったんですね。
トシさんのブログで内容がよ~くわかりました。
面白そうで、楽しそうです。
なにより、芋たこの雰囲気にまたひたれるっていうのがいいですねぇ。
その2を書いていただけるとのことですが、無理しないでくださいね。