楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


急登の歩みの褒美帚木に

2024年08月09日 | 文化芸術
 古来から旅人の人気の的だった帚木の木。そこをめざして登る。

案内ガイドの林さんの後に長い列が続く。

いきなりのの急登だ。久しぶりの山道。衰えた脚を励ましながら行く。


時を経て世代交代をしながら遺されたひのきの木。

枯木は次世代につなぐ。



 園原や伏屋におふる帚木のありとは見えてあはぬ君かな

帚木の遠くからは見えるが近づくと見えない。その特徴を人に

なぞらえている。

近づいても会えない人、会えそうで会えない人のイメージを帚木に

重ねる。

平安時代この木の幻想的なイメージが都で受け入れられ、

多くの歌が詠まれた。園原も伏屋、御坂の言葉も歌枕に。

平安貴族の中で注目を集めた。

その最たる物語が「源氏物語」なのである。

(つづく)







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