楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


帚木や枕に幾多の古代歌

2024年08月08日 | 文化芸術
 塩尻市中央公民館主催の「阿智村夏休み学びのバス遠足」に

参加した。

まず訪れたのは「帚木」の里園原。

帚木は現在放映中の大河ドラマ「光る君へ」の

源氏物語第二帖である。

物語はさておき本来はほうき草(コキア)である。

西暦700年代に関西から東北までをほぼ直線で繋いだ

東山道。その道中で最たる難所が中津川と阿智村境の「神坂峠」だった

という。神坂峠から眺めると大きなほうき草のようなひのきの木。


遥か山道を越えてきた旅人にとっては園原は久しぶりの

集落、今でいうとサービスエリア園原というスポット。

しかし里に近づくとほうきの木が見えなくなる。

905年には小倉百人一首歌人に名を遺す坂上是則が

「園原や伏屋に生ふる帚木のありとてゆけど逢はぬ君かな」

と詠んだ。




(つづく)






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