この「野の春」をもって宮本氏の(実父をモデルとしたとされる)長編小説「流転の海」が完結した。「新潮」2016年10月~18年7月連載、405頁の大作。
この小説を書き上げるのに37年の時が必要だったと宮本氏は言う。34歳だった同氏も71歳を迎えた。
ただ読み進むに従い、(その歳になってはじめて)この長編を書き残すに足る人生経験を積んだからこそと思った。同氏の知見と人生訓がぎっしりと詰まっている。
それらに圧倒される思いで一気に読んだ。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
蛇足:あらすじ(「BOOK」データベースから)
自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。
昭和42年、熊吾が50歳で授かった息子・伸仁は20歳の誕生日を迎える。「俺はこの子が20歳になるまでは絶対に死なん」そう誓った熊吾の、大願成就の日を家族三人で祝うが・・・。
熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。そして、幸せとは、宿命とは何だろうか。
エゾフクロウさんのこの記事をお待ちしていました。
エゾフクロウさんの感想をお聞きしたかったから…。
実は今、過去の「流転の海」を読み直しています。
待ちに待ちました。
そのうちに読むことになりますが、
エゾフクロウさんの三つ星も付いたことでもあり楽しみでなりません。
寒い日々が続きます。ご自愛くださいますように。
カイちゃんは元気にしていますか?
久しぶりの宮本ワールドに酔いました。
中ほどを過ぎるあたりから、加速して昨夜読み
終えました。
おかげで今朝はドライアイで目が痛いです。
ぜひ、お楽しみください。