日頃、視野に入っていない分野の音楽だが、巨匠ブラームスとマエストロアラウによる音楽は、その普遍性で深く訴えるものがある。
ヘンデルのチェンバロ組曲第1番の第2曲の輝かしく愛らしい”アリア”のテーマが、25の魅惑的な変奏曲に展開され終曲の大フーガに至る。
他方、ベートーヴェンの創作主題による32の変奏曲やディアベリ変奏曲のように、作曲技法を極限まで追求した難解な変奏曲ではなく、若きブラームスの真摯な習作的態度に共感する。
1977・8年 London , Henry Wood Hall
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