今週末に届いたしんぶん赤旗日曜版5月2・9日号。
1面に掲載されたこの記事を見て眼をむいてしまった。
東京都内の公立・私立の幼稚園から高校まで、加えて特別支援学校などの園児や生徒の8割(約81万人)をオリパラ観戦に動員する計画がある由。
勿論、計画それ自体は、現下のコロナ禍が発生する以前に立案されたものだが、感染防止のための「緊急事態宣言」が発令されている今日でも、これが撤回されていないというから驚きである。
また、その実施方法がすさまじく、真夏の炎天下での(例えば、ビーチバレーなどの)マスク観戦は熱中症の心配があり、且つ、競技は夜間や土・日曜日も行われる。
加えて、生徒の移動手段は電車やバスの公共交通機関とされ、密になり易く、キャンセルは認めない(すれば欠席扱い)由。
現場を預かる先生方からは、例えば遠足や修学旅行などの場合、少なくとも毎年4月には決定して現場の下見をし、詳細を検討してリスク回避に務めるのが常である。
しかし、現在、上記のオリパラ見学については、細目が何も知らされておらず、また、熱中症とコロナ感染のダブルリスクがある下ではとても無理との声があがっているという。
何につけ「五輪ありき」となってはいないか、注視して行きたい。