昨夜、地元の花ホール(北広島芸術文化ホール)で龍君のリサイタルがあった。
久しぶりにワールドクラスの登場とあって、会場は大入り満員(チケット完売)の盛況。
開会前、ホールから駅まで長蛇の列ができた。
プログラム
・シューマン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 ニ短調 作品121
・イサン・ユン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番
・ドビュッシー ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調
演奏
ヴァイオリン 五嶋龍
ピアノ マイケル・ドゥセク
プログラムは、上記のように、シューマンやドビュッシーなどであったが、特に、イサン・ユンのソナタは始めて聴く曲で、しかも不協和音の連続というこの時期に聴くには骨の折れる楽曲であった。
何故、上記のプログラムになったか推察するに、彼のリサイタルに対する思いを綴った一文に、
「昨年は、”拉致被害者問題”に一喜一憂した。・・・しかし、僕たちの声はまだこだまにさえなっていない。」
という一節があるところを見ると、彼の(社会に対する)不満やイラダチといったものをぶつけたいという思いがあったからかも知れない。
ただ、アンコールで、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」などを聴かせてくれたので、聴衆も納得して帰路についた。