只今

チェックインまで時間があったんで、
高山にあるテディベア・エコビレッジへ。

こじんまりとした施設。

受付に人が居ない。



施設内の巡視中という事で、
ベルを鳴らしてくれと書いてる。


鳴らすが、誰も来ない。

もう一回、鳴らす。


更に鳴らす。


激しく鳴らす。



足音すら聞こえん。


しかし、不用心だ。

レジには鍵が刺さったままだし。


電話をしてみよう。
事務所に繋がる筈だ。


TEL。













目の前の電話が鳴った。







万事休す。






切ろうと思った瞬間、
携帯から声がこぼれていた。

女性の声。


やっと、スタッフ到着。


隣の棟の売店でくまさんを物色してると、
この施設の責任者らしき女性が寄ってきた。
館長さんか。
受付での件を謝罪してきた。
（他に客が居ないので、直ぐに私の事だと理解したのだろう）

テディベア談議に花が咲き、
小一時間も居ただろうか。

少し薄暗くなってきた。
おおっ、チェックインの時間だ！


帰りがけ、
「また、お話し聞かせて下さい」
と言われた。

また、

来なきゃなんない？