今年は雪が少ない(あくまで去年と比べてね)ので、
スタック引き揚げ要請が少ない。
ロードサービスね。
まあ、
スタックやバッテリー上がりなんか、
昔はトラブルなんかにカウントされなかっただろう。
周りで助け合ってどうにかしたからね。
今でも、
チョッとした装備があれば、
なんとかなるトラブルも多い。
バッテリー上がりもブースターケーブルがあれば、大丈夫。
去年書いた、
鍵穴凍結も、専用のミニスプレーなんかがホムセンで売ってる。
スタックも、牽引ロープがあれば。
しかし、
この牽引、注意が必要だ。
先日私が急行した現場での事。
ロードサービスのオペレーターからの依頼は、
・現車はスタックしていた。
・家族で引き出しした・
・しかし、バンパーが破損してしまった。
・自走が出来ないので、修理工場まで搬送して欲しい。
で、
積載車で向かう。
現場着。
何かが違う。
ああ、
現車は、スタックしたままだ。
しかし、酷い現場だ。
家の前の駐車スペースはギリギリ一台分のスペースのみで、
あとは雪に囲まれている。
しかも、
雪を片付けていないのだろう、
タイヤが半分ほど埋まってて見えない。
しかも、
道路との段差が出来てしまってて、
フロントバンパーは完全に段差の下にある。
で、
フロントバンパーが粉砕している。
通常、引き出しでバンパーを破損させる場合、
バンパー下側を割ってしまうのだが。
牽引フックを引っ掛けるアダプターを使用すれば良いのだが、
(バンパーに丸や四角の蓋があるでしょう。そこね。)
クルマによっては、前面にその装着箇所が無いモノもある。
その場合、
引き出し出来ない。
よくよく、バンパー下部をまさぐると、
フックが隠れている場合がある。
しかし、内側に入り過ぎている為に、
ここに引っ掛けて牽引すると、
バンパーに傷ができたり、割れたりする。
恐らく、このテのフックは、牽引用に付いているのではなく、
輸送時の固定用であろう。
最近のクルマは、
ホイールハウスの内側なんかに付いてる場合も多い。
トレーラーに固定する場合に都合が良いのだろう。
私の場合、無理に引き出さない。
クルマを破損させる可能性のある場合は、
お断りする。
で、
このクルマのバンパーの壊れ具合といったら・・・・・
バンパーが外れ、辺りに破片が散乱している。
よく見ると、
バンパー前面のアダプターを装着するホールを使った形跡がある。
そりゃそうだろう。
段差が有り過ぎて、ボディ下側のフックが探し辛い。
バンパー裏側の、メンバーが見えてる。
千切れたんだ、
ボディから。
恐らく、中々引き出せなかったので、
ロープが緩んだ状態から、
思いっきり助走をつけて引っ張ったんだろう。
しかし、
このクルマのタイヤは完全に埋まっており、
地面に固定されているに等しいのだ。
何度も繰り返すうちに、
バンパー裏のボディの一部が千切れてしまったのであろう。
フレームから千切れたのだ。
基本的に、スタックから回復するための条件として、
タイヤが回る事
が必要だ。
周囲を掘って、
タイヤが転がる環境があって初めて脱出できる。
タイヤが転がらないという事は、普通には引き出せない。
力まかせに引っ張れば、こういう結果にもなる。
ローサービスに連絡して、
現状を報告。
・スタックから脱出していない。
・ボディが破損していて、前面より引き出すのは無理。
・当方は搬送体制なので、引き出しは不可能。
クレーンで釣り上げる必要があると告げた。
あの破損状況では修理に20万円以上掛かるだろう。
最初からロードサービスを利用してれば・・・・・
皆さんも、
スタック引き出しの際は、
まず、タイヤ周りの雪を取り除き、
自力で脱出できる状況にして欲しい。
牽引するのは、
ホンの切っ掛け作りなのだ。
無理に引っ張ると、クルマを壊すだけだ。
そう考えると、
周りの人に依頼されても、
やってあげるのが怖くなるね。
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