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そんな独り言
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只今

2012年06月16日 10時58分48秒 | Weblog

河童淵。

久々だ。

誰かが罠を仕掛けている。

釣竿の先に胡瓜が付けられている。

誰かの本気を感じる。


河童淵の逸話では、
馬を引き込もうとした河童を懲らしめたとある。

しかしながら、
この遠野という土地柄、そういうお伽噺のようなネタだけでは終着しない。
こういう説がある。

飢饉が続いたある日、
母親が口減らしの為に息子を淵に沈めた。
ところが、この子は息を吹き返した。
しかし、実の親に殺されかかった子は、
見つかれば又殺されると思い、
この淵に潜んで暮らした。
後から、自分のした事を悔やんだ親が、
泣き叫びながら探しに来ても姿を見せる事は無かった。

日中は淵に隠れて過ごし、
夜になると周辺の畑で野菜を盗み飢えをしのいだ。
水の中に長時間浸かって居たため、
肌は荒れ、身体は変色をした。
胡瓜などの野菜しか食べる物が無かったため、
栄養失調の為、頭髪も抜け落ちた。
目も充血し、その形相は・・・・・・・

デンデラ野の話もある。
貧しい農村の悲しい現実がそこにあったのではないか。
そういう子供達の霊を慰める為に、
ここ常賢寺の傍に河童淵があるのではないか。

遠野物語には非現実的な事柄が平然と綴られている。
言い伝えられたお伽噺としては、
どこか暗い闇の部分が見え隠れする。
そんな民衆の間に暗黙とされた事実が、遠野物語なんだろう。


伝承園でお土産を買う。

忘れちゃならない、河童捕獲許可証を今年も手に入れた。

出ると、雨。

う~ん、天気予報通りにいかないものだ。
予定も消化したし、速攻戻るか?


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