いろんなトコに車庫証明を出しに行ってるが、
ザイに行けば行くほど、書類に注文がつく。
小役人根性とでも云うのだろうか、
その担当者によってマイ・ルールがあると思われる。
昨日は三沢に車庫証明を出しに行った。
以前から窓口の対応の悪さは、
同業者間でも語り草。
酷かったのは、
書類を提出してから30分以上待たされた事だ。
普通なら、1~2分だ。
なもんで、
ちょっと不安だったんだよな。
待つ事3分。
図面に注文がついた。
道路に、「道路」と記入せよと。
見て分からんか?
長らくクルマ屋をやってきたが、
「道路」と書けと言われたのは初めてだ。
以前はそう書けと言われなかったよ、と言おうかと思ったが、
面倒臭いんで、ハイハイと記入。
次は建物に「自宅」と書けと。
「家屋」と書いているのだが、彼女の中のマイ・ルールは自宅なのだろう。
傍線を引っ張って、「自宅」と書いた。
更に、
道路と駐車場との境目に、「出入り口」と記入せよというのだ。
何の意味がある?
とっとと済ませたい。
記入した。
警察署のところに「三沢」と記入せよと。
「書いてますよ!日付は未だだけど!」
少しばかり大きな声になった。
どうやら彼女は粗探しは立派だが、見るべき所は見ていない様だ。
最期の最期に、
領収証を発行する際に、
「米谷」と書くべきところを、「米倉」と書いた。
米と倉を見間違えたのだろう。
まあ、私も達筆だしな。
「谷」ですよ、と言った。
ああ、谷・・・・・、と彼女は呟いた。
しかし、
「倉」のままの領収証を渡してきた。
自分の間違いは受け入れない様だ。
「ちゃんと直して!」
随分と大きな声になった。
驚いたのか、無言で新しい領収証を切り始めた。
でも、負けたままではいられないのだろう。
申請書の会社名を記入しているところを直せと。
二重線を引いて書き直せと。
「おめぇが読めねがっただげだべ!なして、こっちがなおさねばなんねぇ!読めねぇな!もう一回、見でみろぉ!」
津軽弁全開。
場が静まり返る。
彼女は、あ、いいです、と小さく応えた。
署内の全視線を背中に浴びながら、外に出た。
秋にしては強い紫外線が、少し痛く感じた。
ああ、
受け取りの時に、今度はどういう注文がつくのだろうか。
でもまあ、少し大人気無かったかな?
(しかし、警察署内で良くあそこまで言ったな・・・・・・)