今日は少し気温が高いので、
ロードサービスの出動は無し。
この何日か、
急激な寒さの為のトラブルが頻発した。
エンジンが掛からない事例が幾つか。
まず1件が、
キーシリンダーの凍結。
鍵が回らなくなるのだ。
オペレーター(以下OP)「お客様によれば、鍵が回らないという事なのですが・・・」
私「ハンドルロックぢゃなくて?」
OP「違うようです。」
私「凍ってるんじゃない?」
OP「凍るというと・・・・・」
私「寒過ぎて凍るんだよ。」
OP「え、そんな事があるんですか?治りますか?」
私「やってみないとね。」
OP「・・・・・現場復旧ができるかどうかは兎も角、現場に急行してみるだけでもできますか?」
成程、
依頼者が大変起こしてるんで、最悪出向くだけでもと。
何たって、
365日24時間受付が謳い文句の保険付帯ロードサービスだ。
私「うん、まあ、行ってみるよ。」
OP「どうすれば治りますか。」
私「春になれば、溶けて治るよん。」
OP「・・・・・・・・・。少し気が長すぎますね・・・・・」
まあ、
ライターで鍵炙ってシリンダーを溶かしていくしかないだろう。
前の冬でも1件あったな。
その時はライターが無かったんで、
手で温めたっけ。
閉店時間だったんで、
帰宅途中に寄ってみる事にする。
現場到着。
夜になって、冷え込みが強い。
-10℃近いだろう。
クルマのヒーターも追いつかない。
クランケは予想通り古い軽自動車。
キーレスが無いクルマは、まず、ドアに鍵を突っ込んでから、
エンジンを掛けるためにまた鍵を差す。
鍵を差す回数が多くなるので、
鍵も減るし、シリンダー内部も減る。
鍵に水分が付着したまま抜き差しを繰り返すうちに、
シリンダー内に水分が運ばれていく。
それが凍結を引き起こす。
鍵を温めながら回してみる。
しかし、寒さが勝る。
どうしても回ろうとしない。
鍵が減ってるのかもしれない。
合鍵を持ってきて貰った。
しかし、
変わり無しだ。
こりゃ、バンザイだ。
依頼者には悪いが諦めよう。
と、
夏頃、アストロでブレーキクリーナー買って、
そのままクルマに放り込んでいたのを思い出した。
あった、あった。
えいっ!注入だ。
回った。
そうだよな、潤滑させればいいんだよ。
単純な事だ。
昔ながらの知恵しかなかったんで、
炙る事がすぐ先に出てきてしまう。
経験ってのは、
ある意味邪魔だな。
近道があるのに目隠しをしてしまう。
ミッション終了。
私はいつも持ち歩くショルダーバックに、
手回り工具を用意している。
チョッとした部品の取り付けやバッテリー交換が出来る位の軽装備だ。
今回の様な夜間作業の為の折り畳み作業灯もある。
最近は、
キーレスの電池交換用に、精密ドライバーも加えた。
KURE556に小さなスプレーがあったな。
そいつも加えておこうか?
ふむ、
バックがまた膨らんじまうな・・・・・・・