英オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」第1シリーズ優勝者で、オペラ歌手に転身したポール・ポッツ(38)が9日、東京・丸ビルでライブイベントを行いました。
ご存知とは思いますが、ポッツは07年「ブリテンズ-」第1シリーズで優勝。その後、携帯電話ショップセールスマンからオペラ歌手に転身した人。スーパーの店員をしながら歌の夢を捨てきれずにいたポールでしたが、ある日交通事故にあい大怪我。入院中は妻が働き彼を支え、ポールは妻の献身的な愛情に報いるべく、歌を捨てて携帯電話のセールスマンに。未払いの入院費をまかなうために残業を続け、奥さんとの共働き。そしてある日勝利の女神が彼に微笑みました。今年の第3シリーズでは2位に入った中年女性、スーザン・ボイルが話題になりました。ポッツのデビューアルバム「ワン・チャンス」は全世界で400万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。
現在来日しているのは、2枚目のアルバム「パッシオーネ~燃ゆる想い」のPRの為で、コンサートもなく、テレビへの出演や雑誌のインタビューなどの予定をこなしている。この日は2000人ものファンが駆け付け、ポッツも大興奮。「こんなに集まってくれてうれしい」と何度も手を振った。「ブリテンズ-」でも歌った「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」など3曲を高らかに歌い上げました。
あの空間に2000人の人が集まったのですから、そりゃあすごい人。しかもステージを作った1階は、通路でもあるわけですから、ザワザワとした喧噪の中でのステージとなりました。エスカレーターから降りて来てステージに登場。紺のスーツ姿で「コンバンワ」と日本語で挨拶。その後は英語で「ごめんなさい。私の知っている日本語はこれだけです。」と挨拶。音響も良くないのですが、それでも彼の歌はすごい迫力で人々を感動させていました。大物になると、まずこんな場所では歌わないでしょう。事実ポール・ポッツは、早朝のフジテレビの番組で歌った時も、入念な音合わせを行ったほどです。しかしそこは苦労して現在の地位を築いただけの人。おごりも見られませんでした。
「青い影」(プロコルハルムの名曲だが、歌詞の内容は異なる)、「トリステス」、そしてアンコールとして「誰も寝てはならぬ」を高らかに歌い上げ、最後は「ドウモアリガト」と日本語で締めくくった。今朝10日の朝食は、フジテレビ前のマクドナルドで取ったと言う。(笑)結構素顔は未だに庶民派のポール・ポッツだ。