学生時代、映画が大好きだった僕は、ビデオ録画で映画を収集するのに夢中になりました。昔はとにかくこのジャンルにお金を注ぎ込んだので(笑)名作映画を手元に置き、いつでも見ることが出来るということが、いかにスゴイことだったか。今からは想像もつかない人が多いと思います。
学生時代は数百本のビデオを持っていました。全部映画!今では映画はレンタルや配信でいつでも見れますが、当時はレンタルしている本数もまだまだ少ない時代で、テレビを録画するのがメインで、年末年始の深夜にノーカット字幕版の放送がある時は嬉しかったのですが、ビデオテープ代が高くついて仕方がありませんでした。
そのビデオを綺麗に整理したくて仕方がなかった。ビデオに貼る背ラベル、1枚1枚手書きで、最初の頃は映画のチラシと同じデザインの文字を、自分で書いていました。ところが急激に本数が増えるので、書くのが追いつかない。カセットの背ラベルは「インスタントレタリング」などで統一感を出せますが、テレビ番組は漢字、カナ、数字、アルファベットと何でもありなので難しい。
そんな時に登場したのが、写真のラベルです。電気屋のビデオデッキのコーナーに、販促物としてメーカーが置いたものです。ソニーのものが一番美しかったのですが、ベータ用!VHS用にはビクターのものがピッタリでした。ただしこれ、糊が強く、一度貼ると剥がすのが容易ではありませんでした。
もう少し後年になると、専門誌には貼り直しのきく美しいラベルが付録として登場しましたが、それまではこのラベルを重宝したものです。
写真は82, 87, 88年の1~2月のものです。懐かしいタイトルが並んでいます。今ではこれだけの作品をテレビでは見ることが出来ませんね。WOWOWなどのラインアップよりも、余程観たい作品が多い!今から考えると本当に良い時代でした。