洋画を子供の頃から観続けて、たくさんの女優さんのファンになりました。50年以上も時間があれば、誰でも大勢の女優さんの虜になった覚えがあると思います。(笑)その中でも中学~高校生の頃好きだったのが、この女優、デボラ・ラフィンでした。清楚で美しい年上の女性。
日本でもエメロンのシャンプーのCMで、爽やかなテニスウエア姿を見せてくれました。長いストレートの金髪が風になびく姿は忘れられません。このブログの読者の皆さんの多くは、彼女を知らないかも知れません。アメリカのネット上にも、彼女の写真はなかなかありませんでした。
彼女はいわゆるシンデレラガールでした。ある日エレベーターの前で、俳優のグレゴリー・ペック(「ローマの休日」の主演俳優)の目にとまり、彼がその場でスカウトし、雑誌のモデルやCMを経て、映画「エーゲ海の旅情」(1973)で銀幕にデビュー。グレゴリー・ペック自身がプロデュースした「ダブ」(1974)で、主演女優としてデビューしました。
その清楚な演技で注目され、第3作「いくたびか美しく燃え」(1975)でカーク・ダグラス、デビッド・ジャンセンと共演。トップ女優の仲間入りを目の前に、74年実業家と結婚。タレント養成学校や出版社を経営しながら女優を続けましたが、その後作品には恵まれませんでした。ダイアン・レインと共演した「ラスト・レター」(1980)が日本公開の最後の話題作となりました。そうそう、日本ではレコードも出していたほど人気がありました。
2012年11月21日、白血病のため59歳の若さで亡くなったニュースを聞いた時は、本当に悲しい気分になりました。
下のサイン入りポートレートは、英文ファンレターを何通もアメリカに送って、高校時代に彼女からもらったものです。