しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <ヤコブの残りの者>

2023-06-29 | ミカ書
「ヤコブの残りの者は異邦の民の中、多くの国々の民のただ中で、森の獣の中の獅子、羊の群れの中の若い獅子のようだ。通り過ぎるときには、踏みにじり、かみ裂けば、助け出す者はいない。」(ミカ5:8新改訳)

これも侵攻軍とイスラエル軍の戦いを記したものと考えてよい。歴史の中でもたびたびこのようなことが起きた。たとえば、サムソンが信じられない力でペリシテ人たちを打ち砕いたこと、ヒゼキヤ王のとき、一夜のうちにアッシリア包囲軍十八万五千人が急死したこと、などがそれである。▼ただ、イスラエル軍にも大きな犠牲が出ることはたしかであろう。「わたしはすべての国々を集めて、エルサレムを攻めさせる。都は取られ、家々は略奪され、女たちは犯される。都の半分は捕囚となって出て行く。しかし、残りの民は都から絶ち滅ぼされない。」(ゼカリヤ14:2同)▼すべての勝因はキリストの御再臨にある。主ご自身が突如、エルサレムに多数の聖徒たちを引き連れて降臨し給うのだ。まさに地上における神の国開始の日がそれにほかならない。かつてミカはメシア、キリストがイスラエルの小村ベツレヘムにひっそりと降誕されることも本章に記した。「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」(ミカ書5:2同)▼すなわちミカはこの章でメシアの初降臨と再臨の両方を預言している。そのご計画は永遠の昔から定まっている神の不変の計画なのだと・・・。